「2年ほど前、歯を磨いている時に、違和感を覚えて鏡で口の中を見たら、舌の横腹が白く変色していました。だけどその時点では、口内炎の一種かなと思って放っておいたんです」
ところが1年ほど経つと変色部は100円玉大にまで広がっていた。「それでも痛みはなかった」(坪井氏)というが、心配になって口腔外科を受診すると、「舌がん」と診断された。
「白く変色した部分は白板症で、それががん化したとの説明でした。舌の一部を切除する手術で済みましたが、『発見が遅れていたら、舌の全摘もあり得た』と説明されました」(坪井氏)
2月に舌がんを公表した堀ちえみ(52)の場合も、がんを口内炎だと思っていたことが発見を遅らせたといわれるが、「白板症は医師でも誤診しやすい」(秋津氏)という。
※週刊ポスト2019年4月12日号