芸能史を彩った「破滅型スター」たち
芝居にはめっぽう厳しく、若い役者たちは若山に容赦なく殴られたという。
「時代劇で衣装の着方が分からないと口にした役者を、3メートルくらい投げ飛ばしたこともある。それだけ真剣だったんです。『出る映画はすべて最後の作品と思って演る』がモットーで、遺作となった映画『王手』では、糖尿病で週3回の人工透析を受けながら迫真の演技を見せた。“芝居の鬼”でしたね」(映画関係者)
喘息の持病がありながらショートホープを手放さない。糖尿病を患いながら羊羹を平らげる。医師から余命を告げられながらも私生活を改めず、1992年、麻雀の最中に急性心不全で逝った。
※週刊ポスト2019年4月19日号
