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2019.04.27 07:00  週刊ポスト

宮里藍の言葉「途中で諦めなければ何でもできる」が後進育てた

原(左)と宮里(YUTUKA/AFLO SPORTS)

 私にとって藍先輩はロールモデルなんです。何かの選択を求められたときに真っ先に思い浮かぶ人ですね。自分の意思が強くてわがままな人は多いけど、藍先輩は自分の考えを他人に押しつけず、いい面だけを見つけて励ましてくれる。「江里菜は成績が出ない時でも試合に出続けている。それは偉いし、すごく大切なことだよ」という言葉のおかげでシードを取ることができましたし、私がゴルフを辞めたいと思っていた時は、「人はできない、できないと言うけれど、それは途中で諦めてしまうからできないんだよ。途中で諦めなければ人は何でも成し遂げられるんだよ」と声を掛けてくれました。

 この言葉が今も心にあり、藍先輩がそれを実践しているのを見てきた。だから私は今でもゴルフを続けることができていると思います。

 現役終盤は米ツアーに挑戦。参戦し続けたこともすごいと思いますが、向こうの文化を理解して、英語もちゃんとしゃべって、協会の仕事もするなど、自分のゴルフだけでなく、環境の発展や成長まで考えられる。まさに一流です。そういう意味でもすごく尊敬できる人です。

 引退会見を見て感じたのは藍先輩の「責任感」。ゴルフは長く続けられる競技だから、藍先輩に「なんで引退宣言をしないといけないんですか」と聞いたんです。そうしたら、「自分の理想から離れていくのをサポートしてもらうのが心苦しい」と言っていました。あれは藍先輩だからこその、応援してくれたスポンサーやファンへのケジメなんだろうと思います。

 2017年、藍先輩の引退が決まったあと、思い出の大会「中京テレビ~」で、同組ラウンドをさせてもらいました。私はずっと涙目……。勝手に藍先輩との集大成にさせてもらいました(笑い)。

●取材・文/鵜飼克郎

※週刊ポスト2019年5月3・10日号

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