ライフ

ミシュラン掲載ラーメン店主が厳選する「推しカップ麺」

『セブンプレミアム RAMEN NEXT 鳴龍 担担麺』278円

 あの人気ラーメン店の店主も、実はカップ麺が大好き──。『ミシュランガイド2019』に掲載されたラーメン店主におすすめのカップ麺を聞いてみた。ラーメンの達人が選ぶカップ麺とは?

◆創作麺工房 鳴龍 ~NAKIRYU~/ミシュラン★
住所:東京都豊島区南大塚2-34-4 SKY南大塚1F

 開店10分で完売する日もあるほど、行列必至の超人気店。香港の1つ星中華料理店で店長を務めた経験を持つ店主の齋藤一将さんが作る担担麺は、丸鶏、牛骨、牡蠣で仕込むスープに自家製調味料が複雑に何層にも絡み合う。

 もはや再現不可能と思えるが、自店のカップ麺を世に送り出すのが子供の頃からの夢だったと話す。

「日清さんに声をかけてもらった時は、“やったぞ!!”って。ぼくは給食のソフト麺が大好きで、いつか自分のカップ麺を作りたかった。日清の開発のかたに自家製調味料や麺をすべて渡し、ものすごい数の試作を経て、やっと辿り着いた味」

 その再現率を伺うと、「90%」と、笑顔を見せた。

『セブンプレミアム RAMEN NEXT 鳴龍 担担麺』278円/セブン&アイグループ各店

「日清食品とセブン-イレブンの技術力の結晶で、再現率のあまりの高さに正直感嘆。細麺がおいしく仕上がっていて、スープのバランスも絶妙ですね」(齋藤さん)

『カップヌードル カレー』 194円/日清食品

「これは中高時代のおやつ。両親が共働きで夕食は毎日20時頃だったので、これで空腹をしのいでました。シャリシャリした玉ねぎがお気に入り。最後は残ったスープにご飯を入れて〆る」(齋藤さん)

麺処 びぎ屋 店主の長良貴俊さん

◆麺処 びぎ屋/ビブグルマン
住所:東京都目黒区鷹番2-4-9

 同店の『ゆず白醤油らーめん』は、甘みと塩味が上品な有機白しょうゆに、高知県馬路村産のゆずが風味を添えた爽やかな味わいで大人気。店主の長良貴俊さんは「大事にしているのは、素材や技術へのこだわりより、おいしいかどうか。カップ麺も、勉強のためというよりおいしいから食べる(笑い)。数種類買って、お昼にスタッフと食べ比べすることもあります」。

『明星 中華三昧タテ型ビッグ 赤坂榮林 酸辣湯麺』226円/明星食品

「麺も味の一体感もクオリティーが高い『中華三昧』シリーズは、袋麺タイプも大好き。スープと麺をしっかり混ぜてとろみを出すのがポイントです」(長良さん)

『金ちゃんヌードル』194円/徳島製粉

「徳島生まれのラーメンですが、故郷の静岡でも定番の味。小学生の頃、土曜のお昼に、忙しい両親から“これ食べといて”と言われると大喜びでした」(長良さん)

RAMEN GOTTSU 店主の齋藤雅文さん

◆RAMEN GOTTSU/ビブグルマン
住所:東京都練馬区練馬1-29-16

 5年連続ビブグルマンに選出された練馬の名店。店主の齋藤雅文さんは、ラーメン店の前は配送会社に勤務していた。バイクで配送中、寒空の下で食べたカップ麺の味が今でも忘れられないと当時を懐かしむ。

「あまりの寒さに手が震えて…1~2分でもう待ちきれず硬麺のまま食べていました(笑い)。カップ麺は安くて、早くて、温まる、最高のごちそう。カップ麺に救われ、ラーメン屋になる念願の夢を叶えられたんです」(齋藤さん)

『カップヌードル チリトマトヌードル』194円/日清食品

自店の“辛みそ玉”で「味変」を。「みそのコクと旨味がトマト味に合う!」(齋藤さん)

『マルちゃん正麺 カップ 汁なし担々麺』238円/東洋水産

「マルちゃん正麺はとにかく麺が全然違う。生麺のような弾力あるもっちり麺が見事! ビリビリするほど花椒が効いて本格的。ラーメン屋として“これはうかうかしてられない”と危機感を感じた一杯」(齋藤さん)

撮影/玉井幹郎、菅井淳子

※女性セブン2019年5月9・16日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
宮城県栗原市でクマと戦い生き残った秋田犬「テツ」(左の写真はサンプルです)
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
NEWSポストセブン
高市早苗総理の”台湾有事発言”をめぐり、日中関係が冷え込んでいる(時事通信フォト)
【中国人観光客減少への本音】「高市さんはもう少し言い方を考えて」vs.「正直このまま来なくていい」消えた訪日客に浅草の人々が賛否、着物レンタル業者は“売上2〜3割減”見込みも
NEWSポストセブン
全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン