◆力強い顔つきは、北米でのトヨタのSUVイメージ
新型RAV4の大きな特徴は、その力強いルックスでしょう。日本人的には見慣れないものですが、北米の人には、逆に親しみやすいデザインのはず。なぜなら、トヨタが北米で販売するライトトラックや大型SUVは、新型RAV4に似た、6角形の大きなグリルを採用しています。ですから、北米の人にとっては「新しいRAV4は、トヨタの大きなSUVたちの末弟なんだね」と感じることでしょう。
そうしたイメージを強調するように、新型RAV4には、3種類もの4WDシステムが採用されています。
2.5リッターのハイブリッド・モデルには後輪をモーター駆動するE-FOUR。そして、2リッター・エンジン車には、センターカップリングを備えた4WDと、新開発したダイナミックトルクベクタリング4WDという2種のシステムが用意されました。3つも揃えるのは、非常に珍しいこと。それだけRAV4には、オフロードで楽しく走ってもらいたいという思いがトヨタにはあるのでしょう。
ちなみに最高出力171馬力/最大トルク207Nmの2リッター・エンジンには、発進用ギヤ付きのCVTが組み合わされています。このエンジンに組み合わされる駆動方式はFFと2種の4WD。そして、もうひとつのパワートレインとなる2.5リッターのハイブリッドの出力は、FFでシステム最高出力218馬力、4WDのE-FOURで222馬力となります。
世界最高水準の効率を誇る2リッターのエンジンと発進用ギヤ付きCVTは、トヨタの技術の粋を集めた新世代のパワートレイン。メカニズム的にも、新型RAV4は、非常に力の入った製品と言えるものです。
トヨタが力を込めた新世代パワートレイン