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不振のDeNA、頻繁な打順変更が打線に与える「負の影響」

 打順が固定されていれば、前夜からシミュレーションできるが、試合前に打順を知ると、その時間もほとんど作れない。宮崎が不調に陥ったり、ロペスが波に乗り切れていなかったりする原因の1つに、頻繁な打順の変更があると思います。毎試合、何人もの守備位置が変わったら連係プレーに不安を残すように、打順にも相応の配慮が必要ではないでしょうか」

 10連敗を脱出した4月29日の巨人戦では、小技の効く石川雄洋が一軍昇格即2番スタメンで起用され、勝ち越し2ランを放つなど猛打賞の活躍を見せた。その石川が『2番・セカンド』で先発出場し、1番から5番までの打順が固定されていた4月29日から5月3日までは3勝2敗と勝ち越していた。しかし、5月2日に2得点、3日に1得点に終わったためか、ラミレス監督はその後石川を外し、クリーンアップも組み替えたが、結果は3連敗だった。

「打てないから動かすのか、動かすから打てないのか。どちらかはわかりませんが、中軸の筒香、ロペス、宮崎、ソトはタイトルホルダーであり、打線の潜在能力が高いことは間違いない。去年はクリーンアップに関してはあまり動かさなかったが、今年は相手投手や球場との相性を考えてロペスとソトの打順をマイナーチェンジしています。

 しかし、復調してきた宮崎を含め、彼ら3人も相性によって打順を変えるより、固定させて落ち着いて打たせたほうがいい。ラミレス監督が現役時代、巨人で首位打者と最多安打を獲得した2009年、本塁打と打点の2冠王に輝いた2010年は、いずれも全試合で4番でした。今こそ、自らの現役時代を思い出すべき時ではないでしょうか」

 DeNA浮上の鍵は、ラミレス監督の我慢に懸かっているかもしれない。

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