「その驚きやムカツキで、口に糊しているわけですね(笑い)。当の母親たちも公の場であり得ないと言う人がいる一方、〈ハグくらい、当然〉と言う人もいて、ママっ子もパパっ子も今や当たり前。私が学生の頃は親が試合の応援に来ること自体ありえなかったけれど、それも時代の変化であり、自分にも子供がいたら同じことをしていたのでしょう(笑い)」

 家族内の上下関係は消えつつある、今。むしろ〈これが本来の人の道なのかも〉と酒井氏は書く。

〈私は、親に対して何ら、これといった愛情表現をしてきませんでした〉〈母親はほとんど突然死くらいの状態だったのですが〉〈耳元で勇気をふりしぼって小声で囁いたのは、「ありがとね」の一言〉〈嗚呼、親に「愛してるよ!」と叫ぶことができる人、親をハグすることができる人に幸いあれ〉と。

◆他人同士だから優しくなれる

「うちは今風の仲良し家族では全くなかったし、もし生まれ変わったら京塚昌子さんみたいな肉じゃが系の母親のいる家に生まれたいと思います(笑い)。

 でも父や母のことを嫌いではなかったし、我が家だけが特殊かといったら、どんな家庭も特殊と言えば特殊なんですよね。にもかかわらず人は普通の家族を求め、手に入らない場合は飲み屋のママや、甥や姪といった代替家族に愛情が向かう。たぶんそれはみんなが持っているものほど欲しくなるから。でも実際は受験や運転免許や結婚など、〈みんながしている〉ことほど全然当たり前にできることではないというのが、私の実感なんです」

関連記事

トピックス

夫・井上康生の不倫報道から2年(左・HPより)
《柔道・井上康生の黒帯バスローブ不倫報道から2年》妻・東原亜希の選択した沈黙の「返し技」、夫は国際柔道連盟の新理事に就任の大出世
NEWSポストセブン
新潟で農業を学ことを宣言したローラ
《現地徹底取材》本名「佐藤えり」公開のローラが始めたニッポンの農業への“本気度”「黒のショートパンツをはいて、すごくスタイルが良くて」目撃した女性が証言
NEWSポストセブン
妻とは2015年に結婚した国分太一
《セクハラに該当する行為》TOKIO・国分太一、元テレビ局員の年下妻への“裏切り”「調子に乗るなと言ってくれる」存在
NEWSポストセブン
1985年春、ハワイにて。ファースト写真集撮影時
《突然の訃報に「我慢してください」》“芸能界の父”が明かした中山美穂さんの最期、「警察から帰された美穂との対面」と検死の結果
NEWSポストセブン
歴史学者の河西秀哉氏
【「愛子天皇」の誕生を希望】歴史学者・河西秀哉氏「悠仁さまに代替わりしてから議論しては手遅れだ」 皇位継承の安定を図るには“シンプルな制度”が必要
週刊ポスト
無期限の活動休止を発表した国分太一
「給料もらっているんだからさ〜」国分太一、若手スタッフが気遣った“良かれと思って”発言 副社長としては「即レス・フッ軽」で業界関係者から高評価
NEWSポストセブン
ブラジル訪問を終えられた佳子さま(時事通信フォト)
《クッキーにケーキ、ゼリー菓子を…》佳子さま、ブラジル国内線のエコノミー席に居合わせた乗客が明かした機内での様子
NEWSポストセブン
”アナウンサーらしくないアナウンサー“と評判
「笑顔でピッタリ腕を絡ませて…」元NMB48アイドルアナ・瀧山あかねと「BreakingDown」エース・細川一颯の“腕組み同棲愛”《直撃に「まさしくタイプです(笑)」》
NEWSポストセブン
グラビアのオファーも多いと言われる中川安奈アナ(本人のインスタグラムより)
《SNSで“インナーちらり笑”》元NHK中川安奈アナが森香澄の強力ライバルに あざとキャラと確かなアナウンス技術で「ポテンシャルは森香澄以上」との指摘
週刊ポスト
不倫が報じられた錦織圭、妻の観月あこ(Instagramより)
《錦織圭・モデル女性と不倫疑惑報道》反対を押し切って結婚した妻・観月あことの“最近の関係” 錦織は「産んでくれたお母さんに優しく接することを心がけましょう」発言も
NEWSポストセブン
お疲れのご様子の雅子さま(2025年、沖縄県那覇市。撮影/JMPA) 
雅子さまにささやかれる体調不安、沖縄訪問時にもお疲れの様子 愛子さまが“異変”を察知し、とっさに助け舟を出される場面も
女性セブン
インドのナレンドラ・モディ首相とヨグマタ・相川圭子氏(2023年の国際ヨガデー)
ヨグマタ・相川圭子氏、ニューヨーク国連本部で「国際ヨガデー」に参加 4月のNY国連協会映画祭では高校銃乱射事件の生存者へ“愛の祝福”も
NEWSポストセブン