『名探偵ピカチュウ』ライアン・レイノルズの表情を取り込む

◆全身“ふさふさ”の毛で覆われている

「そもそもアニメ版には毛が描き込まれておらず、そのまま3DCGにすると黄色い風船のようなのっぺりとした質感になってしまい、かわいくない。結果、全身に毛が生えたピカチュウが誕生。かわいく見せるためには、ふさふさ感が必要だったというわけです」（よしひろさん）

　うっとりとした表情や、眉間にしわを寄せて困ったりと、喜怒哀楽が豊かな表情にも秘密があった。

「ライアンの顔の動きや、表情を『フェイシャルキャプチャー』で記録し、3DCGのピカチュウに取り込みます。これによって、ふてくされた顔や真剣な面持ちなど、細部にわたってリアルな表情が作られたのです」（東宝宣伝部・宮千香子さん）

※女性セブン2019年6月20日号