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2019.06.13 16:00  NEWSポストセブン

阪急電鉄中吊り炎上騒動は「私鉄ナンバーワン給与」の産物か

阪急電鉄本社ビル(時事通信フォト)

 ちなみに、「あさつゆ」さんは、ツイッターで流れていた別のツイートでこの広告の存在を知ったとのこと。その元ツイにあたる、「浅倉ももさんのMV見てください」さんのアカウントは、以下を6月9日にツイートし、4万を超えるリツイートでバズっている。

〈阪急電車でやってるはたらく言葉ってキャンペーン的なやつで、電車の広告が全部ありがたーいお言葉に変わってるんやけどまじで酷いよこれ。なんで炎上してないのかわからない。本当に酷い。全部こんな調子だから疲れてる時に見たら普通に吐き気する〉

 たしかに「こんな調子」の言葉の広告がびっしり並ぶ電車に揺られたら、悪酔いをしそうだと筆者も思う。どうしてこれほどセンスの悪い広告ジャック企画が成立したのだろうか。元本の書籍制作者でもあるパラドックスという会社もおかしいが、より決定権を持っていたであろう阪急電鉄の感覚が疑われる。

 大炎上を受けて、広告ジャック企画を日程前倒しで中止。毎日新聞によれば、その説明として阪急電鉄はこんな話をしている。

〈通勤や通学利用が多く、働く人々を応援したいという意図で企画した。社内で掲載文を選ぶ過程で、不愉快な思いをさせてしまうかもしれないという指摘や懸念はまったくなかった〉

 この話には意表を突かれた。「毎月50万円もらって~」の言葉を選出する際、社内に「大丈夫だろうか」などの〈指摘や懸念はまったくなかった〉とは! 本音を隠さない正直な会社ではあるのかもしれないが、一般世間からだいぶズレてしまっている。

 電鉄会社の仕事は、安全で正確な電車の運行を管理するだけでなく、沿線住民を中心とした人々の生活を知り、そのニーズに応えるさまざまな事業を展開することである。阪急といえば、沿線に高級住宅地が多い私鉄として知られている。が、だからといって高所得者ばかりが利用しているわけではない。阪急の顧客の中には中所得~低所得層だって、もちろんたくさんいる。

 広告ジャック企画の担当者がたまたま感覚のズレた社員ばかりだったのか。だとしても、チェックの目は社内にいろいろあったはずだ。ならば、おかしいと思っても横から口を挟めない風通しの悪い会社なのか。

 いや、それにしても……と調べていたら、2016年7月13日配信の東洋経済オンラインに、〈鉄道事業を営む203社「平均年収」ランキング〉という記事があることを発見した。同記事によると、阪急電鉄の給料が予想以上にいいのである。

 大手私鉄16社の平均年収において、トップの830万円。2位は京王電鉄の757万円、3位は東京急行電鉄の751万円で、阪急電鉄だけが800万円台である(元データは国土交通省の「平成25年版鉄道統計年報」)。平均年収が830万円ということは、年収1000万円超え社員も普通にごろごろいるということになる。

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