芸能

闇営業騒動、なぜ宮迫博之へのバッシングが最も苛烈なのか

熱唱する宮迫

 吉本興業の所属芸人による反社会勢力への「闇営業」騒動が新展開を迎えている。雨上がり決死隊・宮迫博之が、問題となっているパーティーで詐欺グループの「会長」夫妻を、自身が出演する『アメトーーク!』(テレビ朝日系)に招待する、と発言する動画が登場したのだ。

「反社会勢力とは知らなかった」という説明はまだしも、「会長」の妻をハグするなどの過剰サービスをしただけに、「ギャラはもらっていない」という説明に疑問符がついているのである。あるいは、本当にギャラをもらっていないのだとすれば、彼らとよっぽど昵懇だったのでは、といった指摘もネットには書き込まれている。

 今回かかわっている芸人は、カラテカ・入江慎也、ロンドンブーツ1号2号・田村亮、レイザーラモンHG、ガリットチュウ・福島善成、ほか無名の芸人2~3名とされている。今回の件でもっともネットで非難が多数寄せられているのは「実感として」と前置きしながら「宮迫さんです」と語るのはネットニュース編集者の中川淳一郎氏だ。

「入江さんは“解雇”という制裁をくらったので、むしろ『これからは入江爆弾(大暴露大会)来るぞ』と、妙な期待をされています。田村さんと福島さんはツイッターで謝罪。HGさんは特に何も発信していない。田村さんと福島さんは『ツイッターで謝罪した』という記事が出ましたが、さほどバッシングが盛り上がらなかった。

 宮迫さんは、ラジオ番組でギャラをもらっていないと説明したり、ツイッターで謝罪したものの、謝罪文が誰かから送られたものではないかという『コピペ疑惑』が出てこれも釈明する事態に。騒動後も『アメトーーク!』は普通に放送された。そしてラジオ番組にも出演しているので、何しろ発言機会が多いのです。発言機会が多ければ多いほど、ネットでは矛盾を突かれ、常に『燃料投下』状態になってしまう。最年長で、今回の件を率先して断るべき立場だったにもかかわらず、ノリノリだったこともバッシングの一因です」

 上記の例を見ると、ネット上で吹き荒れる「風」というものは、そう簡単に向きを変えることはできない。宮迫の今回の説明を信じられないとする人からは、宮迫が過去にがんを告白したのもウソで、がん保険のCMに出るための方便だったのでは、といった書き込みまで出る始末だ。

 炎上関連のセミナー講師もし、かつては広報担当者に対して「メディアトレーニング」の仕事をしたこともある中川氏は、今回の吉本興業の対応に首をひねる。

「各人のツイッターの文面などは管理しているのかもしれませんが、そもそもの処分が甘すぎた。入江さんだけ解雇し、他の芸人は『厳重注意』。せめて期間を設けない『謹慎処分』にしておき、その間、公のコメントは一切出させない。すべてのコメントは広報から出す、という方が彼ら、というか特に宮迫さんのダメージは小さかったでしょう。まさかここまで大炎上するとは想定していなかったのでは。私自身、反社との関係を容認している、というわけではなく、企業のリスクマネジメントの基本は『情報の一元管理』なのです」

 反省の意を示すべく各人がバラバラに情報発信すると妙な矛盾が生じるし、そうした矛盾をネットの書き込みは的確に突いてくる。広報における「初動」でミスってしまった形だ。

関連記事

トピックス

遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
フリー転身を発表した遠野なぎこ(本人instagramより)
「救急車と消防車、警官が来ていた…」遠野なぎこ、SNSが更新ストップでファンが心配「ポストが郵便物でパンパンに」自宅マンションで起きていた“異変”
NEWSポストセブン
モンゴルを訪問される予定の雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、「灼熱のモンゴル8日間」断行のご覚悟 主治医とともに18年ぶりの雪辱、現地では角界のヒーローたちがお出迎えか 
女性セブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
「『逃げも隠れもしない』と話しています」地元・伊東市で動揺広がる“学歴詐称疑惑” 田久保真紀市長は支援者に“謝罪行脚”か《問い合わせ200件超で市役所パンク》
NEWSポストセブン
佐々木希と渡部建
《六本木ヒルズ・多目的トイレ5年後の現在》佐々木希が覚悟の不倫振り返り…“復活”目前の渡部建が世間を震撼させた“現場”の動線
NEWSポストセブン
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
児童盗撮で逮捕された森山勇二容疑者(左)と小瀬村史也容疑者(右)
《児童盗撮で逮捕された教師グループ》虚飾の仮面に隠された素顔「両親は教師の真面目な一家」「主犯格は大地主の名家に婿養子」
女性セブン
組織が割れかねない“内紛”の火種(八角理事長)
《白鵬が去って「一強体制」と思いきや…》八角理事長にまさかの落選危機 定年延長案に相撲協会内で反発広がり、理事長選で“クーデター”も
週刊ポスト
たつき諒著『私が見た未来 完全版』と角氏
《7月5日大災害説に気象庁もデマ認定》太陽フレア最大化、ポピ族の隕石予言まで…オカルト研究家が強調する“その日”の冷静な過ごし方「ぜひ、予言が外れる選択肢を残してほしい」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン