3か月後、いよいよ韓国での施術の日。LCCの安い飛行機に乗って韓国へ。ゲストハウスにチェックインを済ませ、電車でクリニックに向かった。受付には、やはり日本語が話せる看護師さんがいて、「こんにちは」と笑顔で出迎えてくれた。
そのままバスローブのような手術着に着替えて、受付を済ませ、カウンセリングを受け、お金を払い、術前の写真を撮ったらあっというまに手術の時間に。事前にレビューアプリで、「手術室で怖がっていたら、日本語が通じる看護師さんがずっと手を握ってくれていた」という投稿を読んでいたので、何かあったら看護師さんが助けてくれるだろうと安心しきる私。
しかし、その安心が伝わって「この人は放っておいても大丈夫」と思われたのか、看護師さんは早々に部屋から出ていってしまった。施術台に寝転び、手首と足首を拘束具で固定された私の頭上で、韓国語で何かを話す医師たち。何をしゃべってるんだろう…大丈夫かな…と急に不安になってきたものの、その瞬間、足首に麻酔注射らしきものを打たれ、目を覚ましたとき、施術はすでに終わっていた。
「起き上がれますか?」と聞かれ、ゆっくり起き上がると、輪郭をバンドのようなものでぐるぐる巻きにされていることがわかる。しばらく休憩した後、ぐるぐる巻きの状態のままクリニックを後にした。
◇韓国では街中に“整形帰りっぽい人”がいても違和感なし
来たときと同じように、ゲストハウスへは電車で戻る。パンパンに腫れた頰をバンドでぐるぐる巻きにされ、手にはクリニックの紙袋を持っている私は、どこからどう見ても「整形した直後の人」…。が、電車の中の韓国人たちは、誰も気にしない。それどころかあたりを見回すと、街中には私以外にもポツポツ“整形帰りっぽい人”がいるのだ。さすが整形大国。私の姿も、珍しくはなかったのだろう。日本で同じ格好をしていたら、きっとジロジロ見られるだろうなあ、なんてことを思いつつ、残りの時間はソウルの街で買い物をしたり、観光を楽しんだりと、韓国の町を満喫したのだった。
ビビンバを始めとする韓国グルメも堪能した。バンドで巻かれているとはいえ、麻酔も効いていて痛みもない。少し口は開けづらいが、慣れてしまえば食事に支障はない。バンドは1週間つけ続けなければならないと聞いていたため、飛行機に乗り込むときもつけたまま。とはいえ、日本に帰ってくると目立つので、帰国後は家にいるときだけつけることにした。
◇手術から2か月後、腫れていた顔はどうなったか…