香港警察本部は11日、緊急記者会見を開いて、「このような物騒なものが押収されるのは初めてだ。これでは平和的なデモや集会でない。マフィア組織が関与しているとしか思えない。我々はマフィア専門の特殊部隊の出動も辞さない」と指摘した。
香港情勢に詳しいジャーナリストの相馬勝氏は「平和的なデモのさなかに、警察署や警察本部に火炎瓶が投げ込まれるというのは、これまで聞いたことがない。長刀などの刃物の押収は2014年9月から12月までの雨傘運動で、民主派が占拠していた香港の下町、九龍地区のモンコックで見つかったことがある。モンコックは香港マフィアのアジトがあり、当時、中国政府がマフィアを雇って、騒動を煽動していたのではないかとうわさが流れたこともあるが、真相はいまだに藪の中だ」と指摘している。