異常変動全国MAP2019

 次に警戒エリアとして挙げるのが、九州南部警戒ゾーン。村井氏は特に宮崎や鹿児島での異常を指摘した。

「この地域では今年5月に、宮崎市などで震度5弱を記録した日向灘地震が発生しています。しかしこれで終わりとは思えない。その後も宮崎南部から鹿児島南部までの一帯は大きく沈降を続けている。

 最近は種子島も沈降し始めました。鹿児島南部にある基準点『佐多』では5cm以上の変動も見られるので、大隅半島は特に警戒が必要です。今後、夏にかけて5月より大きな地震が起こる可能性が高まっています」

 マップに示したように、東北や北関東、伊豆半島などでも異常変動が発生している。準備を怠ることなく、大地震のリスクに備えたい。

【MEGA地震予測 MAPの見方】
 MEGA地震予測は、国土地理院が全国1300か所に配備している電子基準点の動きから、地表の異常を察知する。地図中では、2018年11月25日から2019年5月18日の間に、要警戒とされる「1週間で5cm以上の上下動」があった地点を示した。それに加え、地表の長期的な「隆起・沈降」と、地表が東西南北のどの方向に動いているかの「水平方向の動き」の分析を加味し、過去の地震発生の前兆現象と比較した上で「震度5以上の地震が発生する可能性があるエリア」を警戒ゾーンとしている。

●JESEAでは毎週水曜日にスマホ用アプリ「MEGA地震予測」(月額380円)で情報提供している。詳しくはhttp://www.jesea.co.jpまで。

※週刊ポスト2019年7月5日号

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