芸能

ジャニー喜多川氏の先見の明、SMAPを成長させた異例の戦略

日本の芸能史におけるジャニー喜多川さんの功績は数知れない(多くの報道陣が集まったジャニーズ事務所前)

 男性アイドルの歴史は、SMAPを分岐点に大きく変わったと言われる。7月10日に亡くなったジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長は、どんな思考で彼らをプロデュースしていったのか。著書『田原俊彦論 芸能界アイドル戦記1979-2018』(青弓社)の中で、ジャニー氏のプロデュース力やエピソードを細かく解説している、芸能研究家・岡野誠氏が考察する。

 * * *
 ジャニー氏がSMAPをバラエティ番組へ進出させたことは、大きな功績として知られている。だが、それだけでなく、ジャニー氏はSMAPに対して、それまでのグループとは違う戦略を、もう1つ立てていた――。

 SMAPが結成された1988年、ジャニーズ事務所では光GENJIが大フィーバーを巻き起こし、デビュー9年目を迎えた田原俊彦が主演ドラマ『教師びんびん物語』(フジテレビ系)の主題歌『抱きしめてTONIGHT』で復活を遂げていた。

 人気歌番組『ザ・ベストテン』(TBS系)ではこの年、52週中51週にジャニーズ事務所のタレントがランクイン。プロダクションとして、1つの頂点を迎えていた。

 同年12月5日、NHK紅白歌合戦の出場者が発表され、田原俊彦が2年ぶりに選出される。しかし、前年に紅白落選の憂き目に遭った田原は出場を固辞。ジャニー氏はディナーショーのリハーサル現場を訪れ、スタッフとともに説得に当たったが、田原は首を縦には振らなかった。

 話し合いが終わると、ジャニー氏は意外な話をしていた。田原のバックダンサーを務めていた木野正人は拙著『田原俊彦論』の中で、その時の様子をこう話している。

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン