「“リーマンショックがもう1年早く起きていたら、会社は消滅していた”と言われたほどの状態でしたが、不安材料は着実に減りつつある。業績回復は道半ばですが、タイなどアジア地域で得意とするSUVに資源を集中させた戦略が奏功している」(同前)
マツダについては、「利益率は低い」(同前)としながらも、次のように続けた。
「リストラによる選択と集中で限られた経営資源を、生産効率を高めるモノづくり革新と、ブランド力向上に振り分けた。それが内部留保の大幅な増加になっているとの批判はあるにしても、再び成長路線へと軌道修正できたケースとして評価できる」
※週刊ポスト2019年7月19・26日号