国内

反抗期は成功に繋がる? 言い返すことで国語の成績アップも

反抗期はチャンス!(写真/PIXTA)

反抗期はチャンス!(写真/PIXTA)

 子供たちにとって夏休みは特別な時間だ。部活に打ち込む子もいれば、勉強に打ち込む子もいる。特に受験の世界では「夏を制するものは受験を制す」などと言われることもあるように、とても重要なものだ。

 しかし、その一方で夏休みの開放的な気分の中で、遊びすぎてしまう子もいる。さらに反抗期を迎えた子供が、親に反発してそのまま勉強しなくなり、成績が落ちたり、学校をドロップアウトしたりするということも考えられる。しかし、長期に及ぶ研究で、一概にそうといえないことがわかった。

 1968年から2008年にわたってルクセンブルクで行われた大規模な追跡調査では、キャリアを築いて成功した社会人と、その人たちの子供の頃の特徴を比較。成績のいい子が大人になって成功したのは当然のなりゆきだと思えるが、もう1つ注目すべき特徴は、かつて教師や親に反抗的な態度をとっていた生徒もまた、成功する確率が高かったことだ。

 プロ家庭教師集団「名門指導会」代表で塾ソムリエの西村則康さんはこう話す。

「確かに反抗期をきちんと迎える子供は、そこではじめて自分がどうありたいか、また自分の立ち位置を思いめぐらせたり、親や先生に言い返すために言葉が達者になったりする。算数にはあまり関係ないが、国語の成績が劇的に伸びる生徒がいるのは確かです」

“口ばっかり達者になって”とため息をつくなかれ。成績向上のサインかもしれない。

※女性セブン2019年8月1日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
『帰れマンデー presents 全国大衆食堂グランプリ 豪華2時間SP』が月曜ではなく日曜に放送される(番組公式HPより)
番組表に異変?『帰れマンデー』『どうなの会』『バス旅』…曜日をまたいで“越境放送”が相次ぐ背景 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平バースデー》真美子さんの“第一子につきっきり”生活を勇気づけている「強力な味方」、夫妻が迎える「家族の特別な儀式」
NEWSポストセブン
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト