夏休みは自分の弱点を補う「課題学習」が理想
国語や算数といった学習の習慣化(自主化)を崩さないためには、以下の4つの方法をお薦めします。
〇決められた時間に、決められた場所に座る(時間の意識)
〇日記帳を用意し、1日の学習内容を記入する(目標の明確化)
〇学習時間は年齢の3倍(家で集中できる無理のない学習時間)
〇できない場合は、「今日は~~のため、できなかった」と日記帳に書く(自己肯定感を養う)
以上のことを繰り返します。できれば、親がいる朝の時間帯などを学習時間に充てるのが効果的です。必ず同じ時間に、同じ場所に座るのが最低のルールです。
もし学習をしない日が数日続いても親は文句を言ってはいけません。これが子どもの心に自分自身の行いを考えさせる「自己肯定感」につながる意識を高めてくれます。良い悪いの評価ではなく、子どもの自主性や努力を認めてあげることで、子供自身が自分を見直す結果になるからです。習慣化は地道な努力の結果なのです。
親子で一緒に取り組めるのであれば、宿題以外に「課題学習」を行うのも理想的です。成績向上を目標とした、自分の弱点を補う学習です。
例えば、算数であれば与えられた宿題ではなく、自分の成績から苦手な部分をピックアップして自ら問題を作成します。こうすると問題そのものを理解しやすいうえ、確認テストを作成(保護者が確認)して夏休みの終了間近に行えば、弱点克服の仮説検証もできます。これだって、まさに自由研究と呼ぶに相応しい学習といえるでしょう。
また、学力に余裕のある子は、夏休みを利用して親子でプログラミング講座に参加してみるのもいいでしょう。プログラミング学習はこれから必須の学習であり、論理性が養われます。親子して取り組めばコミュニケーションも取れます。
課題学習を含め、どちらも今までの宿題にはない「目的」と「目標」がある点が大きな意味を持ってきます。
夏休みは子どもの知らない一面や成長している過程を見ることができる貴重な期間です。形骸化した夏休みの宿題を嫌々こなすことよりも、親子でしっかりコミュニケーションを取り、一緒にチャレンジできる“自由研究”を見つける時間を大事にしてほしいと思います。