7月22日に会見を開いた吉本の岡本社長(撮影/木村圭司)

 これの元祖ともいえそうなのが、2005年のJR福知山線脱線事故で、会見に臨んだJR西日本の幹部に対して「あんたらみんなクビや」「あんたら、もうええわ、社長を呼んで」などと暴言を吐いた記者である。彼はその後ネット上で「読売のヒゲ記者」などと呼ばれて批判され、身元特定の動きも出た。

 こうしたことから、完全に「善悪」が明確に分かれるようになったのだ。まさに会見が勧善懲悪のドラマを見ているような感覚になったのである。

【闇営業問題】善=宮迫&田村、悪=吉本興業&岡本社長&『アッコにおまかせ!』記者
【JR福知山線事故】善=存在せず 悪=ヒゲ記者 同情された=JR西日本幹部
【日大悪質タックル問題】善=宮川選手、悪=内田氏、井上奨前コーチ、日大広報担当者

 悪質タックル問題では、もう一人「善」と呼べる存在がいたが、これは「審判の笛は聞こえていましたか?」と質問した被害者選手の出身大学である関西学院大でアメフトをしていた元TBSアナウンサーの有馬隼人氏だ。他の記者が「自身にとってアメフトはどういう存在なのでしょうか?」というどうでもいい質問をしたり、退部を表明している宮川選手に対して新たな体制について思うことを聞く点が批判されたのと対照的である。そういった意味で有馬氏以外の取材陣は「悪」とされたのだ。

 厳しい質問をする記者もこうして「評論家」から批評を受ける対象であることを肝に銘じなければならないだろう。

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