保護者にとって好評な機能はまだある。習い事に一人で行かなければいけないときにも、リマインダー設定によって子ども一人で向かうようになったそうだ。「以前、遊びに夢中で習い事に行きそびれたことがあり、心配で電話をかけたりしていたので助かっている」。
ある小学生は、自分で「◯時にアラームをセットして」などとアラームを設定して活用しているという。「テレビの始まる時間とか、塾に行く時間とかにセットしておいて、アラームに合わせて行動しているみたい」。
◆宿題をやらせてしまう小学生も
NPR(National Public Radio、米公共ラジオ)の「The Smart Audio Report, Spring 2018」によると、子どもがスマートスピーカーを利用する理由はいろいろとあるようだ。「音楽を聴く」(55%)が最多だが、「調べものに使う」(44%)、「ジョークを楽しむ」(40%)、「ゲームで遊ぶ」(28%)、「宿題に使う」「タイマー・アラートをセットする」(各25%)などの使い方もされている。
「子どもがスマートスピーカーに宿題をやらせていた」というトラブルは多い。「子どもが計算問題を聞いている現場を見つけてしまい、『宿題は聞いてはダメ』という新ルールができた」という家庭もある。
ある小学生は、「分数で計算してほしかったのに、少数で答えたから使えない」と言っていた。「4分の2+4分の1は?」「0.5と0.25の合計は0.75です」といった具合だ。「でも、調べ物にはとても便利。大河ドラマ見ていて気になった人の名前を聞いたら、いっぱい教えてくれた」。
スマートスピーカーには、スマホでいうアプリのように、ほしい機能を自由にカスタマイズして入れることができる。ここで紹介した以外にも、絵本読み聞かせや掛け算九九を学ぶ機能、歯磨き習慣づけ機能など、子ども向け機能が多数あるため、子どもに合わせた機能を入れればさらに使い勝手が向上するはずだ。
スマートスピーカーは、使いようでとても便利に使えそうだ。特に小さな子どもがいる家庭では便利に使える機能が多いので、検討してみてもいいかもしれない。