ライフ

健康食品に使用も 注意すべき添加物「カラメル色素」

発がん性や腎臓などの障害に注意が必要(写真/ゲッティイメージズ)

 加工食品に使用できる食品添加物は、いずれも国が安全性を認めているものだ。しかし、摂取し続けることで健康を脅かす可能性が指摘されるものもある。

◆カラメル色素

 たとれば「カラメル色素」。レトルトカレーやコーラ、菓子、しょうゆ、ソース、合わせ調味料などは、おいしそうに見せるため、「カラメル色素」を使って褐色に色づけられていることが多い。消費者問題研究所代表の垣田達哉さんが語る。

「人工的に作られたカラメル色素はI~IVの4種類あり、IIIとIVの2種類に発がん性が疑われる物質『4-メチルイミダゾール』が含まれていますが、4種類のうちどれが使われているかまでは表記する決まりがありません。種類を見分けられないので、できるだけ避けた方がいいといえます」

 茶褐色の「カラメル色素」は、幅広い商品で目につく。食品ジャーナリストの郡司和夫さんが言う

「トクホ飲料にもカラメル色素使用のものが。脂肪の吸収を抑える効果があっても、そればかりを摂取し続けていると、発がん性のリスクがあることを意識してほしい」

 ちなみに、「カラメル」というと、プリンなどに使われている「カラメルソース」が思い浮かぶが、これはまったくの別物。「~ソース」の原材料は砂糖、水あめなどの糖類で、それらを焦がして褐色にしている。

◆タール系着色料

「赤102号」「黄4」「青色2号」のように色と数字で表示される着色料は要注意。

「これらは『タール系着色料』といい、昔はコールタールから作られていましたが、今は石油製品から化学的に作られています。種類によっては発がん性が指摘されているものや、蓄積すると腎臓や肝臓の障害を引き起こすアルミニウムを含有するものがあります」(垣田さん)

 駄菓子やゼリーなど子供が好む食品に添加されていることが多いので気をつけたい。

「日本では、幼児のアルミニウムの過剰摂取が問題とされています。アルミニウムが含まれたタール系着色料は、『赤色2号アルミニウムレーキ』といった正式名称があるのですが、『赤2』のように簡略表示が認められているため、見分けられません」

 色鮮やかなお菓子でも健康に配慮した着色料を使っているケースも多い。たとえば「ガリガリ君 ソーダ」の「スピルリナ青」は、スーパーフードともいわれる藍藻類に属する微生物が原料だ。

※女性セブン2019年9月26日・10月3日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《北島康介に不倫報道》元ガルネク・千紗「アラフォーでも美ボディ」スタートさせていた“第2の人生”…最中で起きた波紋
NEWSポストセブン
音楽業界の頂点に君臨し続けるマドンナ(Instagramより)
〈やっと60代に見えたよ〉マドンナ(67)の“驚愕の激変”にファンが思わず安堵… 賛否を呼んだ“還暦越えの透け透けドレス”からの変化
NEWSポストセブン
石破茂・首相の退陣を求めているのは誰か(時事通信フォト)
自民党内で広がる“石破おろし”の陰で暗躍する旧安倍派4人衆 大臣手形をバラ撒いて多数派工作、次期政権の“入閣リスト”も流れる事態に
週刊ポスト
1999年、夏の甲子園に出場した芸人・とにかく明るい安村(公式HPより)
【私と甲子園】1999年夏出場のとにかく明るい安村 雪が降りしきる母校のグラウンドで練習に明け暮れた日々「甲子園を目指すためだけに高校に通った」 
女性セブン
クマ外傷の専門書が出版された(画像はgetty image、右は中永氏提供)
《クマは鋭い爪と強い腕力で顔をえぐる》専門家が明かすクマ被害のあまりに壮絶な医療現場「顔面中央部を上唇にかけて剥ぎ取られ、鼻がとれた状態」
NEWSポストセブン
小島瑠璃子(時事通信フォト)
《亡き夫の“遺産”と向き合う》小島瑠璃子、サウナ事業を継ぎながら歩む「女性社長」「母」としての道…芸能界復帰にも“後ろ向きではない”との証言も
NEWSポストセブン
ジャーナリストの西谷格氏が新疆ウイグル自治区の様子をレポート(本人撮影)
《新疆ウイグル自治区潜入ルポ》現地の人が徹底的に避ける「強制収容所」の話題 ある女性は「夫は5年前に『学習するところ』に連れて行かれ亡くなりました」
週刊ポスト
会見で出場辞退を発表した広陵高校・堀正和校長
《海外でも”いじめスキャンダル”と波紋》広陵高校「説明会で質問なし」に見え隠れする「進路問題」 ”監督の思し召し”が進学先まで左右する強豪校の実態「有力大学の推薦枠は完全な椅子取りゲーム」 
NEWSポストセブン
起訴に関する言及を拒否した大谷翔平(写真/アフロ)
大谷翔平、ハワイ高級リゾート開発を巡って訴えられる 通訳の次は代理人…サポートするはずの人物による“裏切りの連鎖” 
女性セブン
スキンヘッドで裸芸を得意とした井手らっきょさん
《僕、今は1人です》熊本移住7年の井手らっきょ(65)、長年連れ添った年上妻との離婚を告白「このまま何かあったら…」就寝時に不安になることも
NEWSポストセブン
暴力問題で甲子園出場を辞退した広陵高校の中井哲之監督と会見を開いた堀正和校長
《広陵高校、暴力問題で甲子園出場辞退》高校野球でのトラブル報告は「年間1000件以上」でも高野連は“あくまで受け身” 処分に消極的な体質が招いた最悪の結果 
女性セブン
広陵野球部・中井哲之監督
【広陵野球部・被害生徒の父親が告発】「その言葉に耐えられず自主退学を決めました」中井監督から投げかけられた“最もショックな言葉” 高校側は「事実であるとは把握しておりません」と回答
週刊ポスト