【含鉄泉】
鉄分が豊富なため鉄欠乏性貧血や疲れやすい症状にはもってこい。見た目は茶褐色。成分の鉄分は酸化すると錆びるため、源泉に近い温泉を選ぶとよい。
・効能:めまい・貧血症・神経痛・疲労回復・うつ症状など
【酸性泉】
世界的に数の少ない貴重な泉質。強い殺菌効果があり、水虫やアトピー性皮膚炎にも効くとされ、湯治では仕上げの湯として他の泉質と共に利用されることも。
・効能:殺菌作用・アトピー性皮膚炎・湿疹など
【二酸化炭素泉】
炭酸水のような気泡が肌につく泉質。入浴後は血圧低下効果が長く持続し、心臓への負担が小さいというメリットもある。低温でも保温効果は抜群だ。
・効能:心臓疾患・冷え性・末梢循環障害・血管拡張など
【放射能泉】
ラジウムやラドンなどの放射線物質が含まれている泉質。放射線は危険なイメージが強いが実は微量であれば、細胞を刺激して免疫力を増す健康効果がある。
・効能:免疫力アップ・リウマチ・痛風・更年期障害・細胞活性化など
【Profile】医学博士・一石英一郎さん/国際医療福祉大学病院内科学教授。全国の温泉を巡り、温泉を活用した健康法に精通。温泉入浴指導員の資格を持つ。著書に『医者が教える最強の温泉習慣』(扶桑社)。
※女性セブン2019年9月26日・10月3日号