芸能

『全裸監督』原作者 地上波NGの先にある絶対的な面白さ

FBIに踏み込まれ、逮捕されるシーン(EverettCollection/AFLO)

 世界190か国で配信され、話題沸騰のネットフリックス(Netflix)オリジナルドラマ『全裸監督』。その原作『全裸監督 村西とおる伝』の著者・本橋信宏氏が、ネットフリックスの規格外の制作舞台裏と作品の見どころ、その後の反響を明かした。

 * * *
 映像化のオファーがきたのは2017年でした。原作者として私が提示した条件は「映像化するなら舞台を原作と同じ1980年代にしてほしい」という1点だけでした。

 原作となる『全裸監督 村西とおる伝』(太田出版)は、2016年10月の発売でした。映画化の話は刊行後すぐに数社から来ました。ただ、今の映画は、まずは製作委員会を作りスポンサーを募らないと始まらず、なかなか進展しません。ネットフリックスはスポンサーなしの自社制作なので話が早かった。問題は村西監督が、ネットフリックスと主演の山田孝之を知らぬがゆえに難色を示していたことです。「オレの役をやるのは福山雅治しかいない」と言い張る監督を、なんとかなだめて説き伏せました(笑い)。

 昨年の初めごろに、下準備が始まりました。スタッフの大半は20~30代と若く、作中に出てくる80年代の「ビニ本」や「裏本」の存在を知らないんですよ。そこで私から、エロ本を専門的に扱う東京・神保町の芳賀書店を取材するようお願いしました。彼らはレジの台の高さやビニ本を積み上げたら何cmになるかをメジャーで熱心に測っていて、その姿勢には熱意を感じました。

 その後完成したドラマを観て感心しました。新宿・歌舞伎町の一角を巨大なセットで作り上げたり、セスナ機を飛ばしハワイ上空で撮影するなど、巨額の予算とスケールに驚きましたね。

関連記事

トピックス

第1子を出産した真美子さんと大谷(/時事通信フォト)
《母と2人で異国の子育て》真美子さんを支える「幼少期から大好きだったディズニーソング」…セーラームーン並みにテンションがアガる好きな曲「大谷に“布教”したんじゃ?」
NEWSポストセブン
俳優・北村総一朗さん
《今年90歳の『踊る大捜査線』湾岸署署長》俳優・北村総一朗が語った22歳年下夫人への感謝「人生最大の不幸が戦争体験なら、人生最大の幸せは妻と出会ったこと」
NEWSポストセブン
コムズ被告主催のパーティーにはジャスティン・ビーバーも参加していた(Getty Images)
《米セレブの性パーティー“フリーク・オフ”に新展開》“シャスティン・ビーバー被害者説”を関係者が否定、〈まるで40代〉に激変も口を閉ざしていたワケ【ディディ事件】
NEWSポストセブン
漫才賞レース『THE SECOND』で躍動(c)フジテレビ
「お、お、おさむちゃんでーす!」漫才ブームから40年超で再爆発「ザ・ぼんち」の凄さ ノンスタ石田「名前を言っただけで笑いを取れる芸人なんて他にどれだけいます?」
週刊ポスト
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
「よだれを垂らして普通の状態ではなかった」レーサム創業者“薬物漬け性パーティー”が露呈した「緊迫の瞬間」〈田中剛容疑者、奥本美穂容疑者、小西木菜容疑者が逮捕〉
NEWSポストセブン
1泊2日の日程で石川県七尾市と志賀町をご訪問(2025年5月19日、撮影/JMPA)
《1泊2日で石川県へ》愛子さま、被災地ご訪問はパンツルック 「ホワイト」と「ブラック」の使い分けで見せた2つの大人コーデ
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で「虫が大量発生」という新たなトラブルが勃発(写真/読者提供)
《万博で「虫」大量発生…正体は》「キャー!」関西万博に響いた若い女性の悲鳴、専門家が解説する「一度羽化したユスリカの早期駆除は現実的でない」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
《美女をあてがうスカウトの“恐ろしい手練手管”》有名国立大学に通う小西木菜容疑者(21)が“薬物漬けパーティー”に堕ちるまで〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者と逮捕〉
NEWSポストセブン
江夏豊氏が認める歴代阪神の名投手は誰か
江夏豊氏が選出する「歴代阪神の名投手10人」 レジェンドから個性派まで…甲子園のヤジに潰されなかった“なにくそという気概”を持った男たち
週刊ポスト
キャンパスライフを楽しむ悠仁さま(時事通信フォト)
悠仁さま、筑波大学で“バドミントンサークルに加入”情報、100人以上所属の大規模なサークルか 「皇室といえばテニス」のイメージが強いなか「異なる競技を自ら選ばれたそうです」と宮内庁担当記者
週刊ポスト
前田健太と早穂夫人(共同通信社)
《私は帰国することになりました》前田健太投手が米国残留を決断…別居中の元女子アナ妻がインスタで明かしていた「夫婦関係」
NEWSポストセブン
子役としても活躍する長男・崇徳くんとの2ショット(事務所提供)
《山田まりやが明かした別居の真相》「紙切れの契約に縛られず、もっと自由でいられるようになるべき」40代で決断した“円満別居”、始めた「シングルマザー支援事業」
NEWSポストセブン