大手ジーンズ量販店は「ジーンズも置いてある店」になってしまうのか(ライトオン)
こうした状況を考え合わせると、いまやジーンズはカジュアルボトムスの一つとして取り込まれてしまい、単なる「デニム生地を使ったズボン」という位置づけになってしまったと考えられます。
かつて1970年代には「ジーンズさえ置いておけば売れる」という状況があり、銭湯からジーンズチェーン店に職種替えした店もあったほどですが、今後はジーンズ単体での“バブル”は起きにくいのではないでしょうか。
マックハウス、ライトオン、ジーンズメイトの残った3大チェーン店もこれまで通りにジーンズをメインアイテムとして揃えるだけではさらにジリ貧に追い込まれることになると考えられます。「ジーンズがある店」から「ジーンズもある店」へと変貌を遂げなければ、いずれ市場から退場することになってもおかしくありません。