とはいえ、テレビがすべて悪いというわけではない。秋津医院院長の秋津壽男さんはこう解説する。
「笑うことで死亡率が下がるというデータもあります。笑うとNKキラー細胞という免疫細胞が活性化し、免疫力が上がるからです。ですから、テレビでお笑い番組などを見て笑うことは、死亡率を下げることにつながります。自然な笑いだけでなく、笑う表情をつくるだけでもストレス解消の効果があるので、ぜひ実践してみてください」
趣味だけでなく、仕事も死亡率に直結する。それは何も「危険を伴う職業」や「残業が多い」ことに限った話ではない。
米国での調査によれば、有給の病気療養休暇がある会社に勤める人は、ない会社に勤める人に比べて11年後の死亡リスクが22%少ないという。
「病気療養休暇のある会社なら社員は安心感を持って働くことができますし、会社に大切にされていると感じることは、モチベーションにもつながります。また、そのような会社なら定期診断をしっかり受けることができ、病気の早期発見につながる面もあります」(秋津さん)
※女性セブン2019年10月17日号