ライフ

長生きする人、病気療養休暇のある会社勤務の人やよく笑う人

死亡率はどこで上下するのか

 長寿社会日本では、元気に長生きをしたいと思う人も多い。しかし、聞く人によって、回答は千差万別。そこで、今回は現在の研究を総合した“最適解”をお届けする。

 本誌・女性セブン9月12日号の特集『死亡率を上げる食べ物・生活習慣』は大きな反響を呼んだ。毎日の食べ物や生活習慣の積み重ねで死亡率や死亡リスクが上がってしまう場合があるという事実に大きな反響があったのだ。

 その声にお応えすべく編集部がさらに取材を進めると、死亡率に影響を与えているのは、食べ物や生活習慣だけではないことが明らかに。住んでいる場所や選んできた仕事、そして何気なく始めた趣味など、一見健康や病気とは無関係に思える“選択”が、死亡率に大きく影響していることがわかったのである。

 例えば、「趣味はドラマ鑑賞」と言って、一日中テレビを見ているような人は要注意だ。大阪大学の調査によれば、1日5時間以上テレビを視聴していると、死亡リスクが2.5倍にも跳ね上がる。

 石原クリニック副院長の石原新菜さんはこう言う。

「5時間座りっぱなしでは、腸の蠕動運動が起こらず、便秘や大腸がんにもつながりやすい。また、同じように画面を見つめる時間でも集中力が必要なパソコン作業ではそれほど間食をしない人でも、テレビを見ているとついお菓子に手が伸びてしまうというパターンは多い。その結果、カロリーオーバーで高血圧や糖尿病の原因にもなりかねない」

 また、日中テレビを見ながらついうたた寝をしてしまう人もいるだろうが、この行為も死亡リスクを上げる一因になる。

 東京医科大学の兼任講師で睡眠健康研究ユニットリーダーの志村哲祥さんが解説する。

「昼間に眠気が出てしまう人は睡眠不足か、あるいは夜、充分に深い睡眠を取ることができていない場合が多い。睡眠時無呼吸症候群など、睡眠障害の可能性もあり、病気につながる懸念もある。毎日のようにがまんできないほどの眠気を感じるのであれば、注意が必要でしょう」

8万人以上の調査でテレビと死亡率の関係が明らかに

関連キーワード

関連記事

トピックス

9月1日、定例議会で不信任案が議決された(共同通信)
「まあね、ソーラーだけじゃなく色々あるんですよ…」敵だらけの田久保・伊東市長の支援者らが匂わせる“反撃の一手”《”10年恋人“が意味深発言》
NEWSポストセブン
8月に離婚を発表した加藤ローサとサッカー元日本代表の松井大輔さん
《“夫がアスリート”夫婦の明暗》日に日に高まる離婚発表・加藤ローサへの支持 “田中将大&里田まい”“長友佑都&平愛梨”など安泰組の秘訣は「妻の明るさ」 
女性セブン
鉄板焼きデートが目撃されたKing & Princeの永瀬廉、浜辺美波
《デートではお揃い服》お泊まり報道の永瀬廉と浜辺美波、「24時間テレビ」放送中に配慮が見られた“チャリT”のカラー問題
NEWSポストセブン
経済同友会の定例会見でサプリ購入を巡り警察の捜査を受けたことに関し、頭を下げる同会の新浪剛史代表幹事。9月3日(時事通信フォト)
《苦しい弁明》“違法薬物疑惑”のサントリー元会長・新浪剛史氏 臨床心理士が注目した会見での表情と“権威バイアス”
NEWSポストセブン
海外のアダルトサイトを通じてわいせつな行為をしているところを生配信したとして男女4人が逮捕された(海外サイトの公式サイトより)
《公然わいせつ容疑で男女4人逮捕》100人超える女性が在籍、“丸出し”配信を「黙認」した社長は高級マンションに会社登記を移して
NEWSポストセブン
2才の誕生日を迎えた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
【9月6日で19才に】悠仁さま、40年ぶりの成年式へ 御料牧場、小学校の行事、初海外のブータン、伊勢新宮をご参拝、部活動…歩まれてきた19年を振り返る 
女性セブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
「同棲していたのは小柄な彼女」大麻所持容疑の清水尋也容疑者“家賃15万円自宅アパート”緊迫のガサ当日「『ブーッ!』早朝、大きなクラクションが鳴った」《大家が証言》
NEWSポストセブン
当時の水原とのスタバでの交流について語ったボウヤー
「大谷翔平の名前で日本酒を売りたいんだ、どうかな」26億円を詐取した違法胴元・ボウヤーが明かす、当時の水原一平に迫っていた“大谷マネーへの触手”
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
《同居女性も容疑を認める》清水尋也容疑者(26)Hip-hopに支えられた「私生活」、関係者が語る“仕事と切り離したプライベートの顔”【大麻所持の疑いで逮捕】
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(X、時事通信フォト)
大麻成分疑いで“ガサ入れ”があったサントリー・新浪剛史元会長の超高級港区マンション「かつては最上階にカルロス・ゴーンさんも住んでいた」
NEWSポストセブン
賭博の胴元・ボウヤーが暴露本を出版していた
大谷翔平から26億円を掠めた違法胴元・ボウヤーが“暴露本”を出版していた!「日本でも売りたい」“大谷と水原一平の真実”の章に書かれた意外な内容
NEWSポストセブン
ロコ・ソラーレ(時事通信フォト)
《メンバーの夫が顔面骨折の交通事故も》試練乗り越えてロコ・ソラーレがミラノ五輪日本代表決定戦に挑む、わずかなオフに過ごした「充実の夫婦時間」
NEWSポストセブン