「本番中に逝きたい」と語る田原氏
桂子師匠同様に生涯現役を目指すのは、ジャーナリストの田原総一朗氏(85)だ。妻亡き後は一人暮らしだが、近くに住む娘とは起床後と風呂上がりに連絡を取り合って無事を知らせている。娘はマネージメントも担ってくれているため、「大安心で仕事ができる」と、顔がほころぶ。
ライフワークである深夜討論番組『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)の本番中に逝くことが本望だと語る。
「もういつ死んでもおかしくない歳だと思っています。よく言うのですが、本番中に田原が静かになった。気がついたら死んでいた。これが理想」。もちろんその様子は生番組として放送される。
「でも、プロデューサーにそれは無責任と言われてね。『せめて番組の終わりの挨拶後、立ち上がらなかった。これでどうですか』と提案されていますよ(笑い)」
●取材・文/下川良子(スペース・リーブ)
■渡辺達生作品展『寿影』
・10月4日(金)~17日(木)11時~19時
・ソニーイメージングギャラリー銀座:東京都中央区銀座5-8-1 銀座プレイス6階
※週刊ポスト2019年10月18・25日号