昔は親の側に知識がなく、ピルをのみたいと相談したら「あんな怖いものをのむなんて」と反対されたものだが、偏見は少しずつ取り払われている。
もちろん薬であるピルには、デメリットもある。なかでも血栓症のリスクを高めることが指摘されている。松峯さんは血栓症のリスクについて次のように解説する。
「ピルの成分であるプロゲステロンによって血液が凝固しやすく、場合によっては血栓症が引き起こされることもあり注意が必要です。ですが妊娠した場合、プロゲステロンの血中量は、ピルをのんでいる人の100倍にもはね上がるのです。すなわち自然妊娠でも血栓症のリスクは相当高いのです」
また、ピルをのむ人は血栓症の心配がないか、定期的に血液検査を受けることになっている。
※女性セブン2019年11月21日号