(1)地道な広報、PRを積み重ねた結果
(2)低価格ながら高品質だということが浸透できた
(3)有名ブランドとのコラボレーションを繰り返してイメージを改善した
特に3つ目のコラボ要因は大きく、ジル・サンダー氏とのコラボ「プラスJ」、ルメール氏とのコラボの「ユニクロU」などはユニクロのブランドイメージ改善に大きく寄与しました。今夏、今秋はエンジニアドガーメンツというブランドとコラボをしましたが、夏のポロシャツは完売する品番が出たほどヒットしましたし、今秋コラボのフリースも品番によっては早くも完売しています。
当然のことながら、コラボ商品の一部でも被りは発生していますが、誰も気にしていません。私も夏のポロシャツは買いましたし、アパレル業界の知人たちも何人も買っていますが、誰も被りは気にしていません。「へー、お前も買ったの? あれ良い商品だもんね」という会話になるほどです。これはとりもなおさず、エンジニアドガーメンツというブランドイメージがユニクロにも良い影響を与えている結果だといえます。
さて、今後ワークマンがこの域に達するかどうかはまだ分かりません。ユニクロも長い時間をかけてようやく到達しましたから、ワークマンもそれなりに時間がかかると考えられます。ワークマンが被りを気にされなくなるためには、いかにユニクロのようにブランドイメージを高められるかにかかっていると言えるでしょう。