問題は資金をどうやって捻出するかだったが、今年9月と11月に「台湾に銅羅湾書店を。『自由の魂よ。開け』」との大規模な募金活動を行った結果、約3000人から総額で597万台湾ドル(約2140万円)の資金を集めることができたという。
この裏には、台湾当局の有形無形の支援があったと見られている。台湾側は香港で6月以降の激しいデモが行われて以来、香港警察の逮捕を逃れるために台湾に避難してきた民主化指導者や活動家を受け入れている。さらに、蔡総統も「私たちから遠くない香港は、『一国二制度』の失敗によって、秩序を失った辺境となってしまった。台湾政府に保護を求める香港市民に対して、個別に人道的な援助を提供する」と表明している。
これに対して、中国の対台政策を所管する国務院台湾事務弁公室の馬暁光報道官は民進党に「香港事務の介入を止めるよう」要求し、「(台湾政府が)香港に危害を加える一部の急進分子の勢いを助長しようとしている」と猛烈に非難している。