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2019.12.02 16:00  週刊ポスト

降圧剤を服用した後に「肺炎」「肝炎」で突然死する例も

降圧剤を飲んだ後に死亡した11例(※注)

◆降圧剤を服用した後に「肺炎」「肝炎」で突然死した

 冒頭のケースで処方されていた「オルメテック」は、降圧剤で最も多く処方されている薬だ。男性に発症した「劇症肝炎」とは、肝臓が突然機能しなくなる病気で、意識障害など重篤な症状を引き起こす。

 日本高血圧学会がガイドラインで「第一選択薬」とする降圧剤には4つのタイプがある。報告された症例から分析を進めると、注意すべき疾患に微妙な違いがあることが浮かび上がってくる。

 まず、「オルメテック」は降圧剤のなかでも「ARB」に分類される。銀座薬局の薬剤師・長澤育弘氏が解説する。

「ARBは副作用が少ない薬として知られているにもかかわらず、この患者は不幸にも劇症肝炎を発症して亡くなった。なんらかの理由により、薬を代謝する肝臓に負担がかかり、炎症を起こしたのだと推測されます」

 同じARBの「ミカルディス」の服用後には、60代女性が「劇症肝炎」「急性肝不全」「肺炎」「敗血症」を発症して亡くなったほか、70代男性が「間質性肺疾患」で死亡している。

 やはりARBに分類される「ブロプレス」の服用後にも、「劇症肝炎」による死亡例があるほか、「間質性肺疾患」による死亡例が2例、「高カリウム血症」による死亡例が報告されている。

「間質性肺疾患は、肺組織に無数の炎症が起こり、肺が固くなって呼吸困難に陥り、最終的に死に至る病気です。発症すると空咳が出るのが特徴で、治療が遅れると肺がんに繋がることがある。高カリウム血症は、血中のカリウム濃度が高くなる疾患で、心機能が低下してしまう。突然死に繋がる病気で、発症すると致死率は3割にのぼるとの報告があります」(長澤氏)

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