戦前のことはさすがに分からないので私が知る範囲の戦後のコメディアンからです。基本は押さえとかなければいけないと、まずは「エノケン・ロッパ・金語楼」です。そして喜劇の王様たち。森繁久彌に三木のり平。近所に住んでいたので、私が子供の頃よく森繁さんの家へ忍び込み、さんざん悪さをしたものです。日本一気難しい江戸の人、三木のり平センセー。最晩年は私と2人で荒木町で呑むだけが楽しみでした。そんなエピソードも満載。落語界からは志ん生、三平、志ん朝、談志が選ばれました。勿論渥美清。表紙にもなった“BIG3”。たけし・タモリ・さんまも躍動してます。
喜劇女優(コメディエンヌ)として清川虹子、樹木希林、清水ミチコも入っています。コント55号、ザ・ドリフターズから爆笑やすし・きよし。鶴瓶、ダウンタウン、吉本新喜劇と関西勢も充実。今を盛りと東京漫才も爆笑問題、サンドウィッチマン、ナイツ……その他まだまだいます。笑芸だけの大行進。クリスマスプレゼントにどうぞ!
■イラスト/佐野文二郎
※週刊ポスト2019年12月13日号