●「高校生のときには『いつかはカレー屋を開く』と決めていた」 『SPICY CURRY 魯珈』 齋藤絵理(35)
『SPICY CURRY 魯珈』の齋藤絵理さん
大学卒業後、カレーハウスCoCo壱番屋への就職が内定していたが、辞退して25歳までと決めてプロのダンサーになったという意外な経歴の持ち主
2017年、「SPICY CURRY 魯珈(ろか)」の店主・齋藤絵理さんは、『JAPAN MENU AWARD』の3つ星を2年連続で受賞するとともに、日本カレー界の最高権威である『Japanese Curry Awards』の新人賞に輝いた。開店からわずか2年の快挙で、晴れて名店の仲間入りを果たした。
食通の両親の下、幼少期から食べ歩きを共にするなかで本格カレーに強く惹かれ、高校生のときには「いつかはカレー屋を開く」と決めていたという。
「大学在学中はダンス漬けの毎日。卒業後も25歳までと期限を決めて、プロのダンサーとして活動していました。でも、カレーへの思いが断ち切れず、ヘルシーでスパイシーな南インド料理店『エリックサウス』で7年間修業した後、2016年12月にこの店を開くことができました。大久保を選んだのは、インドやネパール系のハラル(※イスラムの教えで許されている食品)を扱う店が多く、フレッシュなスパイスが仕入れられるからです」
看板メニューはカレーと台湾料理の魯肉飯を合いがけした「ろかプレート」。それぞれの味を堪能した後、混ぜ合わせることでコク深い旨味が楽しめる。
「ろかプレート」(1050円、ラムカレーと限定カレーを選んだ場合は1150円) 好みのカレーと魯肉飯の合いがけプレート。玉ねぎのアチャールや副菜がついた人気メニュー。
・住所:東京都新宿区百人町1-24-7 シュミネビル 1F
・営業時間:11時~15時(月・水・金)、11時~14時/17時~20時(火・木)
・休:土・日・祝 ※入店の待ち時間を短縮するため記帳制を採用。持ち帰り弁当は、閉店後と当日の7時半~10時半に予約可
◆撮影/中庭愉生、岩本 朗 取材・文/左古文男
※週刊ポスト2019年12月13日号