◆皆が恋愛する必要もないし、二人も三人も好きになる人間がいてもいい

 愛子さんが35歳までに結婚したいと思っていた理由もまた、家族だった。愛子さんは6歳の時に父親を事故で亡くしている。母親は仕事で常に忙しく、愛子さんは淋しい思いをすることが多かった。ゆえに、家族を持ちたいという思いは人一倍強かったという。

 一方で、好きな人と気ままな独身生活を謳歌する日々を捨てる決心がつかなかった。そんな愛子さんの背中を押したのは、秀さんの両親だった。

「頭を下げられたんです、秀くんの両親に。ちょうど35歳前だったし、潮時かなと。で、秀くんには私からプロポーズしました。『籍、入れたい』と。ちょっと驚いていたけど、子供産んでね、とだけ言われました。彼もそろそろと思っていたんでしょうね、年齢的に。私以外が見つからなかっただけかもしれないけど(笑)」

 収まるべきところに収まったと言うべきか。実は結婚まで、愛子さんはピルを飲んでいた。それは愛子さんなりのリスク管理であり、人生計画だった。かつての恋愛への情熱は、母となったいま、子供への愛情へと転換されたのだろうか。

「そうですね。まさか3人産むとは思ってなかったですが、彼が子供好きなので。仕事もしているし、家でも息つく暇はないし、日々、自分の全エネルギーを使い果たしている感じです。子供たちが大きくなったらわかりませんけれどね……」

 と、最後に遠くを見つめた。

 愛子さんは、自分は人を好きになる沸点が低いのだと分析する。また、身体的な接触へのハードルも低いほうだという。そういう意味で、一人を愛し続けることになっている結婚制度には、疑問を感じるという。と同時に、皆が恋愛をする必要もないと思うと話す。

「最近の若者は恋愛しなくなったといわれますが、私からすると、誰か一人を好きになって付き合ったり結婚するのって、皆ができることじゃないと思うんですよね。私の親友は昔から全く恋愛に興味がなくて、趣味に生きている人。そういう人がいていいし、だから、私みたいに二人も三人も好きになる人がいても、許してほしいなと思います」

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