清宮氏によると4~6チームはプロ化に前向きとのことだったが、本誌の取材に明確な賛同を表明した企業はなかった。
トップリーグで5度の優勝を誇り、清宮氏がかつて率いたサントリーは、「現状のトップリーグから変化しなければならないという点においては賛成ですが、まだ明確に回答できるような状況に来ておりませんし、新リーグがどのような形になるか決まっていない以上、回答ができません」(チームプロモーション)
昨季優勝の神戸製鋼も、「プロ化は現状打破のための一つの考え方と受け止めているが発展のためにベストな手段が何なのかなど本当にしっかりとした議論をしていく必要があると考えている」(ラグビー部支援室)
との回答で、いずれも慎重な様子が伺えた。
◆「日本代表の強化のため」
清宮氏には、プロリーグ構想について相談してきた人物がいる。Jリーグ初代チェアマンとしてサッカーのプロリーグ化を成功させた川淵三郎氏だ。
清宮氏が不満を吐露した11月19日のカンファレンスには川淵氏も登壇。「あくまで放映権で稼ぐ」という清宮氏に「一番大事なのは観客動員だ」と指摘するなど、議論が白熱した。本誌が取材すると、川淵氏は改めて清宮氏にアドバイスを送った。