ラグビーの新プロリーグ創設構想を発表する日本ラグビー協会の清宮克幸氏(時事通信フォト)

◆W杯成功がネックに?

 プロ化構想の発端は、今年の6月、清宮克幸氏がラグビー協会の副会長に就任したことだった。

 清宮氏は早大時代の1989年に主将として大学日本一になり、サントリーでも日本選手権で優勝。現役引退後は母校早大の監督に就任し、3度の大学日本一。その後は社会人ラグビーのトップリーグでサントリーを率いて優勝し、ヤマハ発動機でも日本一をなし遂げたカリスマ的指導者。日本ハムの清宮幸太郎の父親としても知られる。

 元日本代表の森重隆・会長に次ぐ協会ナンバー2となった清宮氏の肝いりが、「プロリーグ発足」だった。就任わずか1か月後の7月28日、都内で開催されたシンポジウム。

「ラグビー界は、資源が資産になっていない。負のスパイラルを断ち切るチャンスと思っている。必要なのはスピード感。これは構想ではなく、宣言です」

 清宮氏はこう熱弁をふるい、2021年秋に開幕するラグビーのプロリーグを立ち上げると宣言した。その基本方針は以下の通りだ。

 W杯日本大会の会場となった12都市を中心に、地域密着型で育成システムを備えたプロチームを設立する。現行のトップリーグは2021年春に終了し、トップリーグからプロ化するチームと、新たに設立されるプロチームが新しいプロリーグに参加する。経営にはデジタルマーケティングを導入して、放映権ビジネスやスポンサー集めを行ない、ラグビーのみで利益を出せる体制を確立する──。

 一連の構想を明かす中で清宮氏は、「トップ選手の年俸は1億円を超えたい」とも語った。

関連キーワード

関連記事

トピックス

不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《スクショがない…》田中圭と永野芽郁、不倫の“決定的証拠”となるはずのLINE画像が公開されない理由
NEWSポストセブン
多忙の中、子育てに向き合っている城島
《幸せ姿》TOKIO城島茂(54)が街中で見せたリーダーでも社長でもない“パパとしての顔”と、自宅で「嫁」「姑」と立ち向かう“困難”
NEWSポストセブン
小室圭さんの“イクメン化”を後押しする職場環境とは…?
《眞子さんのゆったりすぎるコートにマタニティ説浮上》小室圭さんの“イクメン”化待ったなし 勤務先の育休制度は「アメリカでは破格の待遇」
NEWSポストセブン
女性アイドルグループ・道玄坂69
女性アイドルグループ「道玄坂69」がメンバーの性被害を告発 “薬物のようなものを使用”加害者とされる有名ナンパ師が反論
NEWSポストセブン
遺体には電気ショックによる骨折、擦り傷などもみられた(Instagramより現在は削除済み)
《ロシア勾留中に死亡》「脳や眼球が摘出されていた」「電気ショックの火傷も…」行方不明のウクライナ女性記者(27)、返還された遺体に“激しい拷問の痕”
NEWSポストセブン
当時のスイカ頭とテンテン(c)「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント
《“テンテン”のイメージが強すぎて…》キョンシー映画『幽幻道士』で一世風靡した天才子役の苦悩、女優復帰に立ちはだかった“かつての自分”と決別した理由「テンテン改名に未練はありません」
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
《ヤクザの“ドン”の葬儀》六代目山口組・司忍組長や「分裂抗争キーマン」ら大物ヤクザが稲川会・清田総裁の弔問に…「暴対法下の組葬のリアル」
NEWSポストセブン
1970~1990年代にかけてワイドショーで活躍した東海林さんは、御年90歳
《主人じゃなかったら“リポーターの東海林のり子”はいなかった》7年前に看取った夫「定年後に患ったアルコール依存症の闘病生活」子どものお弁当作りや家事を支えてくれて
NEWSポストセブン
テンテン(c)「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント
《キョンシーブーム『幽幻道士』美少女子役テンテンの現在》7歳で挑んだ「チビクロとのキスシーン」の本音、キョンシーの“棺”が寝床だった過酷撮影
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚することがわかった
女優・趣里の結婚相手は“結婚詐欺疑惑”BE:FIRST三山凌輝、父の水谷豊が娘に求める「恋愛のかたち」
NEWSポストセブン
タレントで医師の西川史子。SNSは1年3ヶ月間更新されていない(写真は2009年)
《脳出血で活動休止中・西川史子の現在》昨年末に「1億円マンション売却」、勤務先クリニックは休職、SNS投稿はストップ…復帰を目指して万全の体制でリハビリ
NEWSポストセブン
太田基裕に恋人が発覚(左:SNSより)
人気2.5次元俳優・太田基裕(38)が元国民的アイドルと“真剣同棲愛”「2人は絶妙な距離を空けて歩いていました」《プロアイドルならではの隠密デート》
NEWSポストセブン