「メッセージ性の強い曲は、新たな時代を迎える時に流行りやすいのです。バブルがはじけた頃には応援歌のような『負けないで』(1993年、ZARD)、世紀が変わった時には『花火』『カブトムシ』(1999年、ともにaiko)など女性の心情を綴る歌がそれぞれ流行りました。
2019年でいうと、米津玄師、あいみょん、菅田将暉の楽曲がそれにあたり、聴く人の心に強く共鳴します。また、偶然ではない出会いを歌った中島みゆきの『糸』がランクインしたのにも、時代の節目を感じます」(牛窪さん・以下同)
一方、「シングルCD売り上げ」では、ランキングの様相がガラリと変わる。
「嵐は2020年に活動を休止するため、1曲1曲がファンにとっては宝物です。King & Princeは、80年代のアイドルのようなキラキラ感を打ち出して人気に。どちらのグループも支持する年齢層が広いことが共通点です」
CD購入が当たり前の世代にもファンが多いのが強みといえそうだ。
※女性セブン2020年1月2・9日号