こうしたドラえもん誕生の裏話が描かれた『ドラえもん誕生』も第0巻には収録されている。(初出『コロコロデラックス ドラえもん 藤子不二雄の世界』(1978年11月発行))
「予告さえ出してしまえば何か浮かぶかも」と思っていた藤子・F・不二雄先生だが、アイディアは一向に浮かばず、通勤していた小田急線の中でもあれこれとギリギリまで思いを巡らせていたという。編集者は「だいたい先月号にこんな無責任な予告をのせたのが悪かった」と言うと藤子・F・不二雄先生も「そう! その予告はまずかった」と困惑気味。
寝ても覚めても考え続け…思わず人形につまずいたその時こそが、ドラえもん誕生の瞬間だった。娘さんが大好きだった人形と猫がヒラメキにつながったのだ。
※女性セブン2020年1月16・23日号