2008年「渋谷109」新年初売り。一番乗りの女性3人組は元日の朝10時から並び、ビル側は午前11時の開店予定を7時半に繰り上げた。午後1時までに4万人が訪れた(時事通信フォト)
別のアパレル関係者は、こうした現状を憂い、今年から福袋の販売をやめた。
「何をやってもクレームしかこない。ネット文化が発達して、我々は売りやすくなりました。しかし、何をやっても怒られる、笑われるようにもなりました。客は何を言っても良いという雰囲気が、ネットのおかげで強くなった気さえします。昨年まで福袋の販売をしていましたが、苦労して作っても利益はないし、誰か一人でも、声の大きいユーザーにうちの福袋が”鬱袋だ”と言われたら、とんでもないダメージなのです。だからやめました」(都内のアパレル店経営者)
今年もネット上をのぞいてみれば「福袋、鬱袋」といって、バイラルサイトや個人サイト、掲示板に情報がまとめられている。ほとんどは「鬱袋」っぷりを晒し笑うものばかりで「得だった」と言う情報は少ない。苦労して福袋を作り販売している側のことを思えば、少し残酷な気もするが、いつかは善良な売り手のまごころが、ネットユーザーにも理解される日がくる、と信じたい。
