国内

革命戦士・長州力の「革命戦士的ツイッター」について

自由過ぎる書き込み(Twitterより)

 かつてTwitterは、明るく、ほのぼのとしたやりとりが多く見られる世界だった。フォロワー数日本一だったのはガチャピン(5歳・現在は更新終了)で、彼のチャレンジやときどきあらわれるムック(5歳)とのやりとりに癒やされる人が多かった。その失われた牧歌的な世界を彷彿とさせるプロレスラー・長州力(68歳)の革命的ツイッターの魅力について、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が解説する。

 * * *
 右と左が毎日ケンカをし、「売国奴!」「アベは独裁者!」などの怒声が飛び交うどーしようもないツイッター界。なんでもかんでもセクハラやら差別主義者認定をする特高警察の如き修羅の国である。

 あまりにも殺伐とした雰囲気がすっかり定着したクソ空間の側面もあるが、久々の癒し系大物が登場した。元プロレスラー・長州力である。昨年12月25日に開始したが、記念すべき初ツイートは「いまどうしてる?」だ。ツイッターの書き込み画面に最初に出てくる「いまどうしてる?」をそのまま打ったのだろう。その後140文字の文字制限に対し「なんだ、長い文章は書けないのか?こいつは不便ですね!」と書くなど、その仕様を一切無視しようとしていたかのような“ストロングスタイル”を見せつける。

 さらには「ところで源ちゃんいますか?」と書いたところ、親切な人が天龍源一郎のツイッターIDを教えてあげ、長州は「どうもありがとう!電話してみます!!」と返す。

 この時点で多くの人が感じたのは「長州さん、ツイッターの使い方を根本的に間違えている……」というものだ。要するに、ツイッターに何かを書けば自分の知り合いが勝手に見つけてくれて、自分に連絡をしてくれると思っているのではなかろうか。ツイッターで相手にメッセージを送りたい場合は@tenryuproject(天龍のID)などとつけなくては届かない。天龍は誰かから「長州さんが天龍さんに連絡取りたがっていますよ」と教えられただろうから、その後2人は連絡を取れたと思う。電話番号だって知っているわけだし。だが、ツイッターでまさかの「交換手」を介したコミュニケーションを取るという斬新過ぎる“革命戦士”的ツイートをし続ける長州の人気は沸騰し、1月23日段階で約17万人のフォロワーを獲得した。

関連キーワード

関連記事

トピックス

パワハラ疑惑の渦中にいる楽天の安樂(公式HPより)
楽天・安樂、パワハラ疑惑でクビは不可避の状況か 「暴行で解雇」デーブ大久保氏の擁護には呆れる声
NEWSポストセブン
逮捕された西成署の巡査(時事通信フォト)
《国際ロマンス詐欺で25歳現役女性警察官が逮捕》柔道インターハイ出場“陽キャ”な「ミニスカポリス」の闇堕ち
NEWSポストセブン
「ヤンキー姉」の愛称で知られる志筑杏里(撮影 加藤慶)
【BreakingDownで話題の元アイドル】ヤンキー姉が語る「ストーカーとの半生」 驚きの対策は「月収、自宅、交際遍歴をすべて公開」
NEWSポストセブン
VIP席の一角に中居正広の姿が
中居正広が元RIP SLYME・SUの誕生パーティーで「バンザイ」 屋上クラブでの“完全復活”姿
週刊ポスト
相撲協会の理事選出馬に野心を見せていた宮城野親方だったが…(時事通信フォト)
元横綱・白鵬の宮城野親方、協会理事選不出馬の内幕 “貴の乱”の二の舞いを許さぬ執行部の包囲網、野望は潰えたのか
週刊ポスト
池田大作・名誉会長は一体いつまで“健在”だった?(時事通信フォト)
【13年間の不在】池田大作・創価学会名誉会長はいつまで“健在”だったのか 2年前に目撃した教団施設に入った巨大バス
週刊ポスト
山口晋・自民党衆議院議員(左/時事通信フォト)と20代女性A子さん(右)
山口晋・自民党衆議院議員の20代女性への“泥酔キストラブル”に地元大揺れ 父の山口泰明・元党選対委員長が「愛する息子に継がせるため」にしてきたことは
NEWSポストセブン
九州場所
大相撲九州場所「テレビが映さない表彰式」の驚き 栄えある「年間最多勝」の表彰時に観客がこんなに少ないなんて!
NEWSポストセブン
A子さん(左)は被害届を提出し、山口晋・衆院議員も警察に相談(右写真=共同通信社)
【全文公開】自民党・山口晋衆院議員が「泥酔女性にキス」でトラブル 女性は被害届提出、山口議員は“恐喝された可能性”で警察に相談
週刊ポスト
(ハーレーダビッドソン・ジャパンの公式YouTubeチャンネルより)
永野芽郁、初マイバイク「ハーレーダビッドソン」ライド動画が大好評 バイク仕事のオファー殺到間違いなしか
NEWSポストセブン
池田大作氏の訃報に政界で最も敏感に反応したのは岸田文雄・首相だった(写真/共同通信社)
岸田首相が創価学会・池田大作名誉会長死去で「異例の弔問」 政権に不満を抱える学会員に“媚び”を売る下心か
週刊ポスト
番組を再度欠席した神田正輝
《旅サラダを2週連続で欠席》神田正輝、検査入院拒んでいた背景に「悪いところがあれば自分でわかる」長年の病院嫌い
NEWSポストセブン