乾は「木下さんとは友人関係」と語っている(写真/EPA=時事)
鬼女らが特定した自宅や職場に実際に足を運び、写真や現地の情報をアップする人たちもおり、彼らは「スネーク」と呼ばれている。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏は、一つの印象深い騒動があるという。
「2011年にフジテレビに対して『韓流コンテンツに偏りすぎている』とデモが起こった時、あるフジテレビ関係者と思しき人物が、ツイッターに『平日の夕方ってあんたら見てんの?』と書いて炎上した。この『あんたら』という言葉が逆鱗に触れ、ネット特定班による大捜査が行なわれ、彼のヤフーのIDからフェイスブックまで、続々と個人情報が晒されていきました。
その過程でフェイスブックに掲載された車のボンネット写真に映り込んだ屋根の形から住所まで割り出されたんです。それを見たスネークが、実際に自宅を訪れて情報を収集、現場写真を撮ってアップして……と、どんどん騒動がエスカレートしていった。いわばスネークが実働部隊で特定班は作戦本部。相互協力関係にはありますが、お互いが直接会うことはまずないでしょう」(中川氏)
※週刊ポスト2020年2月7日号