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堀江貴文氏が警鐘を鳴らす「ネオラッダイト運動」とは?

◆「雇用大崩壊」が起きようとしている

 AIによってリデザインされる世界では、従来型の人間の価値観は次々と消滅していく。それに伴い、労働環境や雇用環境、サービスの概念などが劇的に変わっていくだろう。

 いわゆる「昭和型」「20世紀型」の価値観はすべて駆逐されてもおかしくはない。そして、まさにいま、それらに紐付いた人々の雇用やサービスのあり方の「大崩壊」が起きようとしているのだ。

「働き方」で言えば、もはや労働や雇用という概念すら消えてなくなるかもしれない。21世紀は、自ら仕事を作り出し、自ら稼ぐことが主流となる時代になるだろう。

 繰り返しになるが、AIやロボット、フィンテックなどの「テクノロジー」は決して、人々を不幸にしたり、人々の仕事を奪ったりするものではない。効率化や最適化によって人間に新たな時間を生み出し、21世紀型の新しい仕事も増やし続けている。

 それらをケアするための新しい学問が生まれ、システム従事者やメンテナンス技師、AIアプリ開発の仕事は、慢性的に人が足りない状態になる。例えば、レジ打ちのような多くの人間にとって「面倒くさい」仕事がAIやロボット、フィンテックの力でなくなれば、その分、人間は新たな価値を創造するために時間をより有効に使うことができるようになる。

 テクノロジーの進化のおかげで、やがて人間は、あらゆる面倒な仕事や労働から解放される。楽しいことだけ、好きなことだけやっていていい時代になる。「遊び」で存分に稼げるようにもなる。

 テクノロジーとの共生、共創を進めない人たちは、自ら不幸になる道を選んでいるようなものである。

※堀江貴文・著『雇用大崩壊~マンガある若手技術者の会社を変える挑戦~』より抜粋して再構成

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