上野発の寝台特急「カシオペア」最終列車(2016年)に約2000人の鉄道ファンが集まり、デジカメやスマホで撮影する姿が目立った(時事通信フォト)

上野発の寝台特急「カシオペア」最終列車(2016年)に約2000人の鉄道ファンが集まり、デジカメやスマホで撮影する姿が目立った(時事通信フォト)

 愛媛県伊予市にある下灘駅は、以前から美しい鉄道写真が撮影できる名所として知られていた。しかし、インスタ映えスポットとして注目が集まるようになるとライトな鉄道ファンが大挙して押しかけるようになった。下灘駅や駅周辺の様相は一変し、私有地へ無断で侵入する人も目立つようになる。こうした状況から、下灘駅の一帯は、注意喚起が出されるようになった。

 また、混雑した駅で自撮り棒による撮影やYouTuberによる生中継など、鉄道撮影を巡る問題は、次から次へと新たな事案が発生している。

「マナーの悪い撮り鉄をゼロにすることはできません。しかし、繰り返し雑誌などでマナー問題を取り上げることによって、少しでもマナーの悪い撮り鉄を減らすことにつながると考えています」(同)

 撮り鉄とマナーの問題は、一朝一夕に解決できる話ではない。そもそも、カメラ業界は「マナーの悪い撮影者ほど、マナー向上に関心を示さない」というジレンマを抱えている。

 なにより、マナーに対する感じ方はぞれぞれの価値観によるところが大きい。それが問題を複雑にする。ルールとは異なり、マナーに正解は存在しないからだ。

 撮り鉄のマナー問題は、つまるところ常日頃のふるまいが問われているともいえる。だからこそ、撮り鉄のマナーは常に問い続け、意識しなければならない問題といえるのかもしれない。

関連キーワード

関連記事

トピックス

近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(右は2023年に秋田県でクマに襲われた男性)
「夫は体の原型がわからなくなるまで食い荒らされていた」空腹のヒグマが喰った夫、赤ん坊、雇い人…「異常に膨らんだ熊の胃から発見された内容物」
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
文化勲章受章者を招く茶会が皇居宮殿で開催 天皇皇后両陛下は王貞治氏と野球の話題で交流、愛子さまと佳子さまは野沢雅子氏に興味津々 
女性セブン
相次ぐクマ被害のために、映画ロケが中止に…(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
《BE:FIRST脱退の三山凌輝》出演予定のクマ被害テーマ「ネトフリ」作品、“現状”を鑑みて撮影延期か…復帰作が大ピンチに
NEWSポストセブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
【天皇陛下とトランプ大統領の会見の裏で…】一部の記者が大統領専用車『ビースト』と自撮り、アメリカ側激怒であわや外交問題 宮内庁と外務省の連携ミスを指摘する声も 
女性セブン
名古屋事件
【名古屋主婦殺害】長らく“未解決”として扱われてきた事件の大きな転機となった「丸刈り刑事」の登場 針を通すような緻密な捜査でたどり着いた「ソフトテニス部の名簿」 
女性セブン
今年の6月に不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《世界ランキング急落》プロテニス・錦織圭、“下部大会”からの再出発する背景に不倫騒と選手生命の危機
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(左/時事通信フォト)
《空腹でもないのに、ただただ人を襲い続けた》“モンスターベア”は捕獲して山へ帰してもまた戻ってくる…止めどない「熊害」の恐怖「顔面の半分を潰され、片目がボロり」
NEWSポストセブン
カニエの元妻で実業家のキム・カーダシアン(EPA=時事)
《金ピカパンツで空港に到着》カニエ・ウエストの妻が「ファッションを超える」アパレルブランド設立、現地報道は「元妻の“攻めすぎ下着”に勝負を挑む可能性」を示唆
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“最もクレイジーな乱倫パーティー”を予告した金髪美女インフルエンサー(26)が「卒業旅行中の18歳以上の青少年」を狙いオーストラリアに再上陸か
NEWSポストセブン