ライフ

セカンドオピニオンの誤解、意見を聞くだけで検査・治療せず

経験したことのない痛みはすぐに病院へ(イラスト/ユキミ)

 なんとなく体調が悪いけど、病院に行くのは面倒くさいし、すぐに治るだろう……などと、症状を放っておく人も多いだろう。あるいは、よっぽどの症状でない限りは、わざわざ病院に行く必要はない、と考える人もいるかもしれない。

 しかし、それは正解ではない。現役外科医の山本健人さんによると、些細な症状でも不安があるなら受診してもらっていい、とのことだ。

 特に、突然の痛みや経験したことがない痛みはすぐに病院へ。くも膜下出血による頭痛や、大動脈解離の胸痛・背部痛など、命に危険が及ぶような病気の痛みには、突発的に起こるものが多いからだ。

◆誤解が多い!「紹介状」と「セカンドオピニオン」は違う

 正しい診断、ベストな治療を受けるべく、「セカンドオピニオン」を求めるケースも多いが、「セカンドオピニオン」がどういったものなのか、しっかり把握していない患者も少なくないのだ。

「セカンドオピニオン」とは治療中の病気について、ほかの医師の意見を聞くシステム。意見を聞くだけで、検査も治療も行われない。さらに健康保険が使えないので1万~4万円ほどかかり、その後、元の病院で治療を続けることになる。

 一方「紹介状」は、ほかの病院で治療できるよう医師に紹介してもらうシステム。両者を混同し「セカンドオピニオンに行ったのに治療をしてもらえなかった」と言う患者も多いという。違いを覚えておこう。

※女性セブン2020年3月5日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

鮮やかなロイヤルブルーのワンピースで登場された佳子さま(写真/共同通信社)
佳子さま、国スポ閉会式での「クッキリ服」 皇室のドレスコードでは、どう位置づけられるのか? 皇室解説者は「ご自身がお考えになって選ばれたと思います」と分析
週刊ポスト
知床半島でヒグマが大量出没(時事通信フォト)
《現地ルポ》知床半島でヒグマを駆除するレンジャーたちが見た「壮絶現場」 市街地各所に大量出没、1年に185頭を処分…「人間の世界がクマに制圧されかけている」
週刊ポスト
連覇を狙う大の里に黄信号か(時事通信フォト)
《大相撲ロンドン公演で大の里がピンチ?》ロンドン巡業の翌場所に東西横綱や若貴&曙が散々な成績になった“34年前の悪夢”「人気力士の疲労は相当なもの」との指摘も
週刊ポスト
お騒がせインフルエンサーのボニー・ブルー(インスタグラムより)
「バスの車体が不自然に揺れ続ける」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサー(26)が乱倫バスツアーにかけた巨額の費用「価値は十分あった」
NEWSポストセブン
イベント出演辞退を連発している米倉涼子。
《長引く捜査》「ネットドラマでさえ扱いに困る」“マトリガサ入れ報道”米倉涼子はこの先どうなる? 元東京地検公安部長が指摘する「宙ぶらりんがずっと続く可能性」
マンションの周囲や敷地内にスマホを見ながら立っている女性が増えた(写真提供/イメージマート)
《高級タワマンがパパ活の現場に》元住民が嘆きの告発 周辺や敷地内に露出多めの女性が増え、スマホを片手に…居住者用ラウンジでデート、共用スペースでどんちゃん騒ぎも
NEWSポストセブン
アドヴァ・ラヴィ容疑者(Instagramより)
「性的被害を告発するとの脅しも…」アメリカ美女モデル(27)がマッチングアプリで高齢男性に“ロマンス”装い窃盗、高級住宅街で10件超の被害【LA保安局が異例の投稿】
NEWSポストセブン
デビュー25周年を迎えた後藤真希
デビュー25周年の後藤真希 「なんだか“作ったもの”に感じてしまった」とモー娘。時代の葛藤明かす きゃんちゅー、AKBとのコラボで感じた“意識の変化”も
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(時事通信フォト・目撃者提供)
《ラブホ通い詰め問題でも続投》キリッとした目元と蠱惑的な口元…卒アル写真で見えた小川晶市長の“平成の女子高生”時代、同級生が明かす「市長のルーツ」も
NEWSポストセブン
亡くなった辻上里菜さん(写真/里菜さんの母親提供)
《22歳シングルマザー「ゴルフクラブ殴打殺人事件」に新証言》裁判で認められた被告の「女性と別の男の2人の脅されていた」の主張に、当事者である“別の男”が反論 「彼女が殺されたことも知らなかった」と手紙に綴る
NEWSポストセブン
韓国の人気女性ライバー(24)が50代男性のファンから殺害される事件が起きた(Instagramより)
「車に強引に引きずり込んで…」「遺体には多数のアザと首を絞められた痕」韓国・人気女性ライバー(24)殺害、50代男性“VIPファン”による配信30分後の凶行
NEWSポストセブン
本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《真美子さんと娘が待つスイートルームに直行》大谷翔平が試合後に見せた満面の笑み、アップ中も「スタンドに笑顔で手を振って…」本拠地で見られる“家族の絆”
NEWSポストセブン