今どきの中学入試は思考力や表現力を試される問題が続々と登場

今どきの中学入試は思考力や表現力を試される問題が続々と登場

【聖徳学園中学/プログラミング入試】

 次は聖徳学園中学の「プログラミング入試」です。文章で説明するのは難しいのですが、学校が用意したパソコンにはMinecraftというブロックを設置して、仮想の街を作り冒険に行くゲームが入っています。それをもとに受験生は仮想の町の中に花火を打ち上げるというプログラムを作ります。

 時間は1時間で、終了後は、自分の取り組みについてレポートにまとめ、最終的には作品とレポートを評価するという入試です。ほとんどの受験生が事前の体験教室に3回は参加しているそうです。

 いかがでしょう。3つほど紹介してきましたが、どれもが従来の中学入試のイメージを大きく覆すものではないでしょうか。

 特に聖学院中学の「ものづくり思考力」入試、聖徳学園中学の「プログラミング入試」などの受験生は従来ですと中学受験の世界の外にいた子たちです。中学受験人口は6年連続で増えていますが、その要因のひとつがこうした入試の出現によって中学受験するようになった子たちの参入にあるのです。

 もちろん今でも8割がたは4科(国語・算数・理科・社会)か2科(国語・算数)の入試で入学してきます。が、私立中学の中には大学入試改革の当初の構想を先取りして、さらには生徒が巣立つ未来社会の様相を想定して、このような入試にチャレンジし始めているところがあるのです。

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