スポーツ

王貞治氏「すべて平均点の選手より得意分野で90点の選手に」

王貞治氏が求める選手は?

 王貞治・ソフトバンクホークス球団会長は79歳となった今も、球界の未来のために精力的な活動を続けている。年初にテレビ番組で発言した「プロ16球団構想」は大きな話題となった。同時代に活躍したレジェンドたちが次々と鬼籍に入る中、“世界の王”がこれからのプロ野球選手に求められるものを語った。

 * * *
(16球団構想について)もちろん、プロだから採算の問題はある。僕はお金のことは専門外ですが、経済や経営の専門家に任せればいい。メジャーリーグだって、当初は16球団だったのが30球団になった。アメリカの野球界は自ら門戸を広げたわけです。今までの日本球界はどちらかというと「待ち」だった。これからは、来る者は拒まずではなく、自分たちから投げかけていくべきです。

 何より「野球をやりたい」と思っている選手は多い。独立リーグの選手が増え、ソフトバンクのように三軍があると、給料が安くても上を目指して頑張る選手がいる。

 そうやって育成した選手から、千賀(滉大)や甲斐(拓也)のように年俸が億を超える選手が出てきた。周東(佑京)や、牧原(大成)、石川(柊太)も活躍して、自分の夢を叶えようとしている。他球団も育成選手を多く抱えるようになりました。

 それに「将来はプロ野球選手になりたい」と思っている子供たちにもチャンスが広がります。高校生や大学生にとっても受け皿は多いほうが絶対にいい。若い人を育てる指導者にとっても、自分の教え子がプロの世界に入るのは嬉しいし、指導にも熱が入る。裾野が広がることで、球界にも新たな人材が出てくる。

 たとえば、昨年のプレミア12で“代走のスペシャリスト”として活躍した周東のように、一点に特化する選手が出てきた。すべての能力で60~70点の平均点をとる選手よりも、自分の得意なところで90点以上を取れる選手が求められるようになっている。

関連記事

トピックス

どんな役柄でも見事に演じきることで定評がある芳根京子(2020年、映画『記憶屋』のイベント)
《ヘソ出し白Tで颯爽と》女優・芳根京子、乃木坂46のライブをお忍び鑑賞 ファンを虜にした「ライブ中の一幕」
NEWSポストセブン
相川七瀬と次男の凛生君
《芸能界めざす息子への思い》「努力しないなら応援しない」離婚告白の相川七瀬がジュノンボーイ挑戦の次男に明かした「仕事がなかった」冬の時代
NEWSポストセブン
俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
世界が驚嘆した大番狂わせ(写真/AFLO)
ラグビー日本代表「ブライトンの奇跡」から10年 名将エディー・ジョーンズが語る世界を驚かせた偉業と現状「リーチマイケルたちが取り戻した“日本の誇り”を引き継いでいく」
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン
豪雨被害のため、M-1出場を断念した森智広市長 (左/時事通信フォト、右/読者提供)
《森智広市長 M-1出場断念の舞台裏》「商店街の道の下から水がゴボゴボと…」三重・四日市を襲った記録的豪雨で地下駐車場が水没、高級車ふくむ274台が被害
NEWSポストセブン
「決意のSNS投稿」をした滝川クリステル(時事通信フォト)
滝川クリステル「決意のSNS投稿」に見る“ファーストレディ”への準備 小泉進次郎氏の「誹謗中傷について規制を強化する考え」を後押しする覚悟か
週刊ポスト
アニメではカバオくんなど複数のキャラクターの声を担当する山寺宏一(写真提供/NHK)
【『あんぱん』最終回へ】「声優生活40年のご褒美」山寺宏一が“やなせ先生の恩師役”を演じて感じた、ジャムおじさんとして「新しい顔だよ」と言える喜び
週刊ポスト
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト