テレビ静岡『ただいま! テレビ』お天気キャスターとして活躍する片山美紀さん
もちろん修了生には多くの現役お天気キャスターがいる。
「テレビ静岡の片山美紀さんはアスクの修了生です。彼女はNHK富山でキャスターとして働くようになってからこの講座に入学しましたが、たった2時間の授業のために富山から夜行バスで東京まで通っていました。アナウンサーやタレントになりたい方のイメージが強いかもしれませんが、さらなるキャリアアップや知識のために通われる方も多い」(同前)
前出の川瀬氏によると「社会人になってからの受講生は本気度が違う」という。テレビ静岡『ただいま! テレビ』お天気キャスターとして活躍する片山美紀さんはいう。
「気象予報士の資格は早稲田大学在学中にも独学で勉強して一度挑戦しましたが、合格に至らず諦めていました。ですが卒業後、報道の現場、テレビの現場で働くうちに、災害の多い日本での気象予報の大切さを痛感しました。今度こそ受かりたいと思ってアスクに入学したのが、2014年。2015年に5回目でやっと合格しました。
先生方とは今でも交流が続いており、番組での解説について相談することもあります。アスクに通うのは学生ばかりでなく、既にテレビの仕事に就いている人も少なくありません。受験は限られた時間との戦いでしたが、支えていただき感謝です」
今後はお天気キャスターを目指す女性の資格取得の流れがますます増加していくかもしれない。
取材・文■河合桃子
※週刊ポスト2020年2月28日・3月6日号