田中真理は1951年生まれ、東京都出身。高校在学中にスカウトされ、1969年に映画デビュー。ロマンポルノ興隆期の1971年、日活の『セックス・ライダー 濡れたハイウェイ』で初主演すると、たちまち人気女優に。1981年に芸能界を引退した。
「日活ロマンポルノに出演したのが1971年。最初に台本をいただいたときは、主演とはいえとても悩みましたが、母のひと言が後押ししてくれました。「あなたにできるのなら、やってみたら?」って。マネージャーからも勧められたのもあって、勢いですね。でも私って、一度決めたら迷いなく突き進む性格です(笑い)。
現場に行くと一流のカメラマンやスタッフが集まっていて、他に負けない作品を作ろうともうすごい熱気。まだ20歳の私は必死でした。あれから50年近く経ちましたが、当時の映画や写真を、今も色あせることなく見ていただけることに感謝しています」(田中)
※週刊ポスト2020年3月13日号