しかも、店頭やネットなどでの一般発売日は「未定」だということが転売ヤーの動きに拍車をかけている。前出の卸売業者が言う。
「アルファフライは初夏ごろの発売とされていましたが、コロナウイルスの拡大による生産体制などの影響もあると言われており、店頭などで買えるようになるのはもっと後だと考えられます。(前身の)ヴェイパーの在庫が多くて売り切らないといけないのならば分かりますが、すでに品薄になっている店もあります」
いま店頭にあるのはホカオネオネ社製やブルックス社製など、まだ日本記録や世界記録などの実績はない海外メーカーの厚底シューズだけで、ミズノやアシックスも含め国内メーカーの新作発売は4月以降と言われている。
一般向けの発売日やコロナの影響などについて、ナイキジャパン広報に尋ねると「発売日などに関し、現在お答えできる情報はありません」と話す。
いつまでも転売ヤーを放置していては、市民ランナーたちの“厚底熱”が冷めてしまうかもしれない。