国内
2020.03.10 07:00 週刊ポスト
トイレ紙不足 なぜ国民はデマを信じ嘘判明後も買い占めたか

棚からトイレットペーパーが消えた(時事通信フォト)
ネットでは多くの新型コロナウイルスの不確実な情報が拡散されている。その内容から、予防法などの「対策デマ」、不安を煽る「危険デマ」と「外国デマ」、逆に現実より危険性や被害を小さく見せようとする「安全デマ」などだ。
デマは国民生活に大きな混乱を引き起こした。
〈中国のトイレットペーパー工場が止まったらしい。トイレットペーパーが入手困難になるぞ〉といった誤った情報が発端だ。日本家庭紙工業会はただちに、「トイレットペーパーの98%は国内生産で、原材料も国産。在庫は十分ある」と否定したものの、買い占めは止まらずに店頭から本当に消えてしまった。
この“犯人”とされたのが鳥取県の米子医療生協の職員だった。
〈次は、トイレットペーパーとティッシュペーパーが品薄になります。事前に購入しておいたほうが良いと思います〉とツイート。生協側は職員が誤った情報を流したこと認めてお詫びを出し、職員はネットで批判にさらされた。だが、その前から同様の情報が流れており、職員もデマを信じこんでしまった“被害者”の1人かもしれない。他にも「26度~27度のお湯を飲むとウイルスが死滅する」「生姜を食べると良い」というデマも登場した。
デマによる社会の混乱が被害者を増やしているのである。なぜ、国民はデマを信じ、嘘だとわかったあとも買い占めが止まらないのか。ソーシャルメディアに詳しい平和博・桜美林大学リベラルアーツ学群教授が語る。
関連記事
トピックス

小室哲哉とKEIKO、離婚成立 不倫報道から3年の泥沼
NEWSポストセブン

小室哲哉と離婚成立のKEIKO「ファンへのメッセージ」全文
NEWSポストセブン

ビートたけしが「あだ名禁止はいじめ対策に逆効果」と語る理由
NEWSポストセブン

福原愛、帰国で夫婦別居へ SNSに意味深ポエム、結婚指輪も外し…
女性セブン

鶴瓶の長男・駿河太郎、交通事故泥沼裁判 父に秘密にしていた事情
女性セブン

ステーキ汚職の総務省が「リーク犯捜し」に血眼になっている
NEWSポストセブン

西田敏行、ドラマの車椅子姿はリアル? 満身創痍で現場に臨む俳優魂
女性セブン

残留農薬検査、現場ルポ 食卓の安全・安心はこうして守られる
NEWSポストセブン