演技力だけではなく、磯部氏の言う人間力も支持されているからこそ、映画やドラマのほかCMでも毎日のように小池の姿を目にする。現在小池は「HONDAフリード」や「サントリー金麦ゴールドラガー」、「スカパー」、「味の素 Cook Do」など多くのCMに出演中。演者としての実力とともに好感度も高いのだ。小池の“素”のように見える実直な態度は、視聴者からすると目線の近さとなり、安心感につながるのだろう。
プライベートでは、2007年に結婚した元格闘家の坂田亘を長年に渡り支え続けている。2016年末に行われた格闘技イベント「RIZIN」での坂田の引退試合は、小池が統括本部長(当時)の高田延彦に直訴したことがきっかけで実現したことは有名だ。坂田といえばかつて事業の失敗で多額の負債を抱えていることが報じられたこともあったが、結婚13年目の今も何でも言い合えるいい関係は続いているよう。小池がバラエティ番組で夫の愚痴をケラケラ笑いながら話している様子も、MCでの姿と変わらず自然体そのものだ。
美貌やスタイル、色気に頼ることなく、媚びることもなく、堅実な歩みで現在のポジションを築いた小池栄子。今後も、作品を作る側、見る側双方から必要とされる存在であり続けるに違いない。
●取材・文/大木信景(HEW)